「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」が辿り着いた結末

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シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

最後のエヴァを、昨日の日曜に見てきた。
上映が月曜から開始されるという変則的なスケジュールだった。
加えて、都内では夜間の上映がないので、最終が17時代〜という制限付き。
満席ではなかったが、スクリーンに対して見やすい座席は、早くに埋まっていた。

2時間35分の上映時間は、ケツが痛くなってきつかった(^_^)b
映画館にもよるだろうが、いつも行くユナイテッド・シネマとしまえんの、通常バージョンを上映するスクリーンの座席は、少々狭くて長身の私には窮屈。ほぼ身動きできない状態で2時間35分は、かなり苦痛。

作品の感想よりも、身体的にきつかったというのが第一印象。
2時間35分は、TVアニメの7話分くらいに相当するわけで、それを一気見した感じ。
でもまぁ、26年間つきあってきたから、最後を見届けたい……という思い。

1995年のTVシリーズの放映時。
これはすごい作品だと、まだ見ていない友人たちを自宅に呼んで、録画したビデオを見せたりした。当時はVHSのビデオテープの時代で、テレビは26インチのブラウン管だった。
それを思うと時代を感じるね。

その後、映画化され、さらにリメイクの映画化がされ、ずっと見てきた。
TVシリーズの終盤に、制作が間に合わずに苦肉の策の表現になったことは知っているが、じつはあれが斬新な演出になったという怪我の功名だった。のちに別の監督が、あの演出方法をあえて取り入れたりもしていた。

ずっと見てきた私には、やはり最初のTVシリーズの結末が、一番好きだね。
のちの映画は、クオリティは上がっていても、蛇足に思えた。
そして、これが最後だといわれる今回の映画で、どんな結末になるのか?……と、それを見届けるために映画館に行った。

ああ、そこに落ち着いたのか。
一番無難だよ。
庵野監督はやさしくなったね。

タイトルの『:||』の部分は、演奏記号のリピート記号だという。
それが結末を意味しているのだろう。

見終えた直後、「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」と同じだなと思った。
結局、そこにしか辿り着けなかった。

私はゲンドウが理想とした未来を見てみたかった。
あるいは、荒廃した地球でたくましく生きる、生存者たちの未来を見たかった。
シンジを始め、彼らが戦い続けてきた理由や犠牲は、この結末でいいのか?
納得感よりは、虚しさが残る。

ともあれ、これでエヴァの物語は終わりだ。
終わりだよね? 庵野監督。
間違っても、リブートなんてしないでくれ。

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