毎週楽しみに見ていた「ピカード」の第1シーズンが終了した。
全10話の短いシーズンだった。
以前のTNGなどは、1シーズンが24話構成だったので、10話は物足りない。
年老いたピカードが主人公(94歳の設定)なので、どういう展開になるかと思ったが、派手なアクションはないものの、伏線がいろいろと仕込まれていて、なかなか見応えがあった。
ネタバレになってしまうが、最終回でピカードは不治の病のために一度死ぬ。
しかし、意識を転写することで蘇る。
これは第2シーズンへ続けるための展開ではある。
一度死んだ者を蘇らせるという展開は、TNGのときにもあった。
そのときは、転送装置のパッファの中に残っている転送データから復元するという方法だったと思う。転送装置は、人体や物の原子レベルの情報をデータ化しているので、実体化するときにそれを再構築する。再構築する場合に、不要なもの……たとえば病気の原因となるもの……を取り除けば、健康な体として再構築できる、という設定だったように思う。
この方法は、万能の治療方法でもあるのだが、なぜか禁じ手になっているようだ。
また、人工生命であるデータは、量子データ(名前がまぎらわしい)として意識が残っていたのだが、彼の望みにより、今度こそ完全に死を迎えた。今後、回想シーンとして出てくることはあっても、データの再登場はなさそう。
第1シーズンではまだ謎の存在である「高度な人工生命」が、第2シーズン以降に話の中心になるのかもしれない。
ボーグも機械知性だと思うのだが、有機体の体を必要とするため、人工生命とは別ということらしい。
第2シーズンの制作も正式に発表されていたが、当初は今年の夏〜秋の公開予定だったのが、コロナ騒動のために、来年(2021年)の夏頃になるとの情報がある。それと、正式決定ではないが、ガイナン(ウーピー・ゴールドバーグ)が出演するとの噂もある。なんでも、ピカード役のパトリック・スチュワートが出演をオファーしたとか。
来年まで待たされるのか……
「Engage!」という、ピカードの発進の合図が聞けるのは、当分先。
待ち遠しいなー。