私がコンピュータを扱っているのを見た人は、必ず質問することがある。
「左利きなんですか?」
マウスを左手で使っているからだ。
「筆は右利き、マウスは左利きなんだよ」と答える。
たいていの人が首を傾げる。
そんなにマウスの左利きが珍しいのだろうか? もともと左利きの人は、マウスも左利きだろう。普段は右利きなのに、マウスだけ左利きというのはたしかに珍しいかもしれない。
だが、この両手使いはうちの妻も同じなのだ。私も妻も、最初からそうなのである。別に申しあわせたわけではない。そのため、うちにある複数のパソコンの配置は、キーボードが右、マウスが左になっている。
ところが、困ったこともある。パソコンラックやマウスの仕様が、右利きを前提としている物が多いために、使えない場合もあるからだ。
マウスが左利きの利点は多い。
マウスも右利きだと、キーボードからのショートカットとマウスのクリックを併用する場合、右でマウスをクリックし左手でキーボードをタッチしなくてはいけない。その逆でもいいわけだが、使い慣れた右手と使い慣れない左手では、操作に戸惑ってしまうこともあるだろう。
もともとマウスが左手で、普段の利き手が右手だと、違和感もなくスムーズにスピーディに操作できるのだ。いちいちマウスから手を離す必要もないため、動作に無駄がない。さくさくと仕事をするには、マウスが左利きであることは有利なのだ。
なぜ、私がマウスを左手で扱うようになったかというと……。特に理由はない(笑)。左手の方が、細かな動作をしやすかっただけなのだ。右利きの人は左手でのマウス操作で、細かな動きができないようだが、私はそんなことはなかった。
また、私はタブレットも使うため、右にタブレット、左にマウスとなっている。筆が右利きなので、タブレットのペンを持ったまま、左手でマウスを操作することも可能である。両手で同時に画面上の操作ができるのだ。こんなに便利なことはない。
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さらには、創造的なことには右脳を使えともいう。右脳を活性化するには、左半身……つまり左手を使うことで刺激される。
私がコンピュータを使っているときには、圧倒的に左手が多く使われている。キーボードそのものも、我流のキー操作のため、よくよく自分の使っている指を見ると、左手の指が多用されているようだ(笑)。
もしかしたら、生来は左利きだったのかもしれない。矯正したという記憶はないのだが……。そういえば、野球のバットの握りも、右打席に立ちながらも、握りは左打者の握りの方が違和感がなかったようだ。コーヒーカップも右手で持つよりも、左手で持つことが多いし、電話の受話器も左手で持つ。
無意識に左手が多用されている。
いずれにしても、右脳の活性化のためにも、作業の効率化のためにも、マウスが左利きであることは、有利である。
普段、マウスが右利きでキーボードも右利きという方は、両方使えるように訓練するといいかもしれない。
もし、あなたがクリエイティブな仕事をしているなら、なおのこと(笑)。