なんでも擬人化すればいいってもんじゃない。
……というのが、この動画の教訓かな。
全文表示 | 水着少女をプールで飼育… 志布志市「うなぎ養殖」擬人動画が波紋 : J-CASTニュース
「普通にホラー」「どんな発想だ」――1本の動画が今、ネットを中心に波紋を呼んでいる。
鹿児島県志布志市が2016年9月21日、YouTubeで公開した動画「UNAKO(うな子)」だ。ふるさと納税のPRのため、市の主要産業「うなぎ養殖」を擬人化したのだが――。
問題の動画の公式は、すでに削除されているが、コピーされたものがまだ残っている。
このコピーもいずれ削除されるかも。
削除された場合の、バックアップ→■
この動画が問題なのは、自治体の広報として作ったことだろう。
個人が作品として作ったのだったら、「面白い」という話で終わったようにも思う。
擬人化すること自体はありふれた手法だし、安易ではある。しかも、少女というのが、ウケ狙いなのは明白。ウケを狙ってはみたものの、好意的にはウケなかったというオチ。
制作側の考えが浅はかだったわけだ。
食べものをリアルに擬人化するのは、対象がなんであれ問題になるような気がする。
たとえば、豚、牛、鶏などを少女で擬人化したとする。
「大切に育てています」……と、ナレーションしたところで、最後には屠殺して食卓のテーブルの上がることになる。
擬人化した牛の少女の笑顔のあとに、ステーキとなった肉が登場したら、あまり気持ちのいいものではない。
「ああ、殺されて、切り刻まれて、肉になったのね」
ステーキ肉には、そういうドラマがあるんだ……というリアルを実感させるにはいいかもしれないが、美味しさをアピールすることにはならないなー。
養殖ウナギの大半はオスだそうで、じゃ、少年だったらよかったのか?……というと、不気味さはあっても、少女の場合ほどには叩かれなかったかもしれない。
つまりは、「少女」に擬人化したことで、制作側のスケベ根性がにじみ出ているとも解釈できる(^_^)。
いろいろなものを擬人化するのが、ひとつのブームにもなっていて、ときに炎上する。
その擬人化の大半が、女性であり少女になっている。
たぶん、制作を主導しているのが男性ばかりで、女の子にすればウケると勘違いしているのだと思う。
それと、「UNAKO」を演じた少女が可愛らしかったのも、批判が増した一因だろう。
そういう意味では、見た人たちの心に響いたともいえる。
逆方向に響いてしまったのだが……。