【レビュー】「ニミュエ 選ばれし少女」

Netflixのオリジナル作品『ニミュエ 選ばれし少女』を、週末に一気見した。
7月17日公開だったので、1ヶ月半遅れなのだが、なにしろ見る予定作品が多すぎて、なかなか追いつかない(^_^)b

本作は剣と魔法のファンタジー作品だが、内容としては以下の説明が簡潔だ。

【あらすじ】『ニミュエ 選ばれし少女』はNetflix渾身のファンタジー大作ドラマ【7月17日配信開始、予告編・出演者・監督】 | VG+ (バゴプラ)

2020年7月17日(金)より、Netflixの新たなファンタジー大作ドラマが配信を開始する。ドラマ『ニミュエ 選ばれし少女』は、『バットマン:ダークナイト・リターンズ』(1986)や『シン・シティ』(1991-2000)といったコミック作品で知られるフランク・ミラーと、作家のトム・ウィーラーによる絵本を実写ドラマ化したアクションファンタジー作品。若き日のアーサー王の物語をベースにしつつ、主人公ニミュエの視点から壮大な冒険の物語が描かれる。

ニミュエ 選ばれし少女

設定としては、「アーサー王と円卓の騎士」の前日譚にあたる時代背景となっている。
アーサー王は実在の人物ではなく、複数の王たちの伝説をミックスしたものだといわれるが、時代は5世紀末とされている。

日本でのヤマトタケル(日本武尊)に相当するが、こちらも伝説の人物だ。ヤマトタケルの時代は諸説あるが、1〜5世紀頃とされているので、アーサー王と近い時代だ。この時代の史実は後世に語り継がれて尾ひれが付いているために、はっきりしたことはわからないという共通点がある。

主人公は妖精族(フェイ)の少女、ニミュエ。
彼女は魔法を使えるが、当初は限定的な能力だったのが、だんだんと本領を発揮する魔女となっていく。
そして、のちに「聖剣」となるフェイの剣を巡って、人間とフェイの戦いが展開される。

アーサー王物語に出てくる魔術師マーリンや、若きアーサー、ランスロット、パーシバルなども出てくる。とはいえ、これらは二次創作的な物語だ。

ウィッチャー」もそうだが、本作でも女性が活躍する。
昨今のブームなのかもしれないが、強い女性が前面に出ている。

ニミュエたちの敵となるのが、妖精族を迫害する人間たち。しかも、キリスト教の教会が極悪非道で虐殺しまくり。教会が悪の組織として描かれている。
これにはちょっと驚いた。
制作している人たちの多くはクリスチャンだと思うのだが、ここまでキリスト教を悪にしてしまっていいのか?……と。

ローマ帝国の勢力が、古代のイングランドに進出してきて、古代ケルトとの衝突があった時代だ。妖精や魔術といったものは、古代ケルトの土着宗教が由来でもある。ローマ帝国から見れば、イングランドは蛮族でもあった。

そして、キリスト教にとって異民族の神は「悪魔」であり「魔女」だった。
妖精族と教会の対立は、現代の人種差別や民族差別を連想させる。

ネットの評判を見ると、賛否が分かれているようだ。
その一因と思われるのは、この時代のイングランドではありえないだろう黒人が多く登場することだ。制作側の配慮として、人種の多様性を盛り込んだのだと思う。その意図はわからないでもないのだが、アーサーが黒人というのは違和感が強い。歴史的なリアリティと人種の問題は別だと思うのだが……?

シーズン1は全10話で、最後はニミュエが絶体絶命に陥って終わっている。
続きが気になる。
シーズン2が制作されるとしても、公開は来年だろうから、しぱらく待たされることになる。

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