【レビュー】バブル|Netflix版

LINEで送る
Pocket

4月28日からNetflixで配信が始まったアニメ映画「バブル」を見た。
ええーと……うむむむ……なんつーか……。
未見の人たちには申し訳ないが……。

面白くなかった(×_×)

バブル

面白くない作品は、速攻で見るのをやめるのだが、とりあえず最後まで我慢して見た。
音楽がキーワードになっているわりには、音楽で引きつけるものが乏しかった。メロディが頭に浸透してこないというか、耳に残らなかった。
それって、致命的だよ。

ストーリー展開のテンポも悪くて、序盤にピークがあり、中盤がダラダラと中だるみ、終盤に向けてテンポアップするのかと思えば、中途半端に終わっていた。
中だるみの時間帯に、眠くなってしまったよ。
とにかくバランスが無茶苦茶悪い。

世界設定は劇中の説明だけでは、よくわからないというか、結局「バブルって、なんなのよ?」の疑問には答えてくれない。中途半端に科学的な要素を入れているから、余計にわかりにくくなっている。
まぁ、SFというよりファンタジーなので、曖昧な設定でなんでもありではあるのだが、それにしても不親切な設定だと思う。

キャラクターたちが活躍する場面として「パルクール」が取り入れられている。
がしかし、崩壊した町の中でパルクールでバトルするという非現実的なシチュエーションは、キャラクターに対して親近感を抱きにくく、物語世界に入りにくくなっているように思う。

また、溺れかけた主人公「ヒビキ」を助ける少女「ウタ」の登場が、唐突すぎてすごく違和感を感じた。
で、少年と少女は恋をするというお決まりのパターンになるのだが、キャラクターに共感できるような展開になっていないから、なんかシラケてしまった。

ついでにいうと、水中でキスして空気を送り込むというシーンが出てくるが、この方法では呼吸は不可能である。定番のように出てくるシーンなのだが、これは空想であって、実際には無理。キスでは隙間だらけで、その隙間から水が流入してしまうので、溺死を早めてしまう。水中では圧力も高まるので、完全密封のディープキスなんてできないんだよ。

ヒビキとウタが熱烈に愛しあうようになるシーンがほとんどなくて、いつのまにそんな関係になったんだ?……と違和感を感じまくり。
だから、ラストに命がけでウタを助けにいくシーンで、感動しないんだよね。

脚本も構成も中途半端。
音楽も中途半端。
人物描写も中途半端。
結末の付け方は蛇足。

制作陣の顔ぶれは、ヒット作を手がけてきた人たちが並んでいる。
であるにもかかわらず、本作は不完全燃焼の失敗作だろう。

(Visited 126 times, 1 visits today)