中東は近いうちに戦争になりそうだ。
それもかなり深刻な戦争に……
▼イラン・イスラエル戦争は早ければ今年中
イスラエル右派の人々は「イスラエルが生き残るには、イランと戦って勝ち、強さを見せつけるしかない。ヒズボラとの戦いで失われたイスラエルの無敵神話を、イランとの戦いで取り戻せば、中東イスラム諸国の人々は、イスラエルを潰そうとは思わなくなる」と主張し、イランとの戦争は時間の問題だと主張している。イスラエルの新聞を読むと、早ければ今年中、遅くとも今後2年以内に、イスラエルとイランとの戦争が始まりそうな感じがする。
田中氏の解説と分析は、なかなか鋭いのでいつも注目している。
一般のテレビや新聞での解説では、あまり深くつっこんだところまで分析をすることはないし、表面的に見えている部分だけを取り上げている。
どうかすると田中氏の分析は悲観的、非現実的な印象もするが、本質をついているのではと思う。最悪のシナリオを描いているわけだが、それがシナリオ通りにならないことを祈るばかりだ。
田中氏は中東戦争が始まれば、最悪の場合、イスラエルが核戦争を起こすこともあり得るとしている。
「アメリカにつぶされるイスラエル 」
今のレバノン戦争が拡大し、中東諸国対イスラエルの「最終戦争」に発展するかもしれない。イスラエルは、400発持っているといわれる核ミサイルを、イスラム諸国の首都などに撃ち込むかもしれない。まさに「ハルマゲドン」的な展開になってしまう。
これこそ最悪のシナリオだ。
2000年あまりにわたって争い続けてきた、ユダヤ民族の存亡をかけた戦いだ。簡単に終わるわけがない。
まさに民族の「生死」がかかっている。
……と、ここで引き合いに出すのは、場違いかもしれないが、「子猫殺し」の坂東氏は、こういう状況をどう見るのだろう?
生と死を身近に実感できて、充実した世界だと思うのだろうか?
彼女の論理からすれば、そういうことになるだろう。
現在は、第三次世界大戦の前夜なのかもしれない。