ハフィントンポスト日本語版がスタートして1カ月が経った。
……のだが、じつのところ、たまに覗く程度でアクセス頻度は少ない。
中の人は「ハフポスト」と略称しているようだが、もっと短縮して「ハフポ」でしょ(笑)。
編集長が1カ月経ったことのコメントを出していた。
また、ハフポストはソーシャルメディアとしても、ユーザーの方々から寄せられたコメントを重要視しています。私たちが目指す「良質の言論空間」の鍵は、まさにコメントにあると考えています。
この記事のコメント欄にも書かれているが、コメント数が総じて少なく、しかも偏りが目立つ。優等生的なコメントが多いのは、検閲しているからだろうが、面白みに欠けることにもなっている。
トップページに並ぶ記事のラインナップを見ても、大人しいタイトルの記事が多く、炎上覚悟の挑発的な記事は見当たらない。それが方針とはいえ、インパクトが乏しいとも感じる。
対して、BLOGOSは玉石混淆でにぎやかだ(笑)。
いや、これは褒めているんだ。
コメントは自動掲載だから、どの記事にもなにがしかコメントはついている。ある記事を読んで、ほかの人はどう感じたのだろうか?……というのは、けっこう気になるものだ。記事本体とそれにつけられたコメントで、「場」が成り立つ。
ハフポではコメントのついていない記事もあるので、そこには「場」が形成されず、コメントがないということは、誰もコメントをつけるほどには注目しなかった、というバロメーターにもなってしまう。
Yahoo!ニュースのコメント欄のように荒れてしまうのは困ったものだが、ハフポのように検閲されて冷めてしまうのもどうなのかと思う。
そういう意味では、BLOGOSはバランスが取れている。
私の記事にもコメントしてくれるし、そのコメントに「なるほど」と納得することもあれば、「そんなふうに読んでしまうのか」と思うこともある。いろいろな読み方、感じ方があるんだなーと、とても勉強になっている。
最近は、BLOGOS上では自分の記事に対するコメントに返信はしないようにしている。記事の筆者がコメント議論に首を突っこまない方がいいと思うようになったからだ。なので、静観している(笑)。
私の記事に足りなかった部分を、コメントしてくれる人が補ってくれることもあり、とてもありがたいと思う。
1カ月経ったハフポを見て……
私の感想としては「熱い」議論が起きているようには見えなかった。ちょっと寒々しさすら感じる。
執筆陣が著名人やなにがしかの肩書きのある人たちばかりで、一見、豪華にも見えるのだが、レストランの店頭にある食品サンプル(最近は合成樹脂製)のようにも見える。店に入って注文して出てきたものが、見本と違うなー……みたいな。
ハフポにはもっと「熱」が必要な気がする。
「良質の言論空間」の「良質」とはなんだろうか?
誹謗中傷は論外だが、過激な意見でも説得力のある意見というのは良質になりえる。
優等生であろうとするあまりに、熱を失わなければよいのだが……