横須賀市が独自に行った抗体検査の結果についての解釈は、ちょっと的外れだと思うよ。
コロナ抗体保有0・44% 横須賀市の2回目調査、大幅減 | カナロコ by 神奈川新聞
神奈川県横須賀市は23日、市民を対象に行った2回目の新型コロナウイルス抗体検査の結果を発表し、抗体保有率は0・44%だった。7月に行った1回目の検査の1・04%から大幅に減少した。
検査は今月1~15日に実施。検査を受けた901人のうち、抗体があったのは男性1人、女性3人で、年代は20代、30代、40代、70代以上が各1人。就業者は2人だった。
市内で感染拡大が続く一方で抗体保有率が大きく下がったように見えるが、今回の検査対象者は希望者から抽選で選んでいるため、無作為抽出した2千人のうち964人が検査を受けた前回(抗体保有者は10人)とは内容が異なる。
そもそも、検査対象を変えてしまっては、比較することに意味がなくなる。
やるなら同じ条件でしないと。
これ、調査方法の大原則だ。
バカなの?といいたくなってしまう(^o^)
1回目の調査については以下。
神奈川県横須賀市は22日、新型コロナウイルスの感染歴を調べる抗体検査で1・04%が陽性と判定されたと発表した。上地克明市長は記者会見で「統計上は(市全体で)4千人が抗体を保有していることになり、非常に多い」と検査態勢を強化する考えを示した。
市によると、無作為に選んだ市民964人を検査した結果、20〜80代の男女10人が抗体を保有していた。
この2回の調査を、ある程度意味のある指標とするには、合算すればよい。
1回目と2回目の検査数は、
964+901=1865人
抗体保有者の合算は、
10+4=14人
よって、抗体保有率は、
(14÷1865)×100=0.75%
となる。
また、「4千人が抗体を保有していることになり、非常に多い」と発言しているが、その解釈は間違っていて、その4千人はすでに抗体を持っているから、これから感染するリスクのある対象から外せるということだ。
横須賀市の人口は2020年12月1日時点で、389,546人
0.75%の抗体保有率で、抗体保有数は、
389,546人×0.75%≒2922人
となる。
この結果を見て、私は抗体保有率が少なすぎると感じる。
抗体保有率が多いのはマイナス要素ではなく、プラス要素なんだ。多ければ多いほど、すでにワクチンを打つまでもなく、抗体=免疫を持っている人が多いことになり、事態が沈静化に向かっていることを示すからだ。
予想以上に少ないというのは、むしろ凶報で、沈静化にはほど遠いことになる。
調査データの解釈が間違ってるよ。