ITmediaが行っていた、電子ブックストアの蔵書点数追跡が、12月28日以降、更新されていないので、「koboイーブックストア」のその後はどうなったのかと、追跡してみた。
12月28日までは……
定点観測:「GALAPAGOS STORE」と「Reader Store」と「koboイーブックストア」の“蔵書点数”を比べてみた(12月28日編) (3/3) – ITmedia eBook USER
ジャンルごとの重複を除いた点数は、先週から6274点増え11万622点となった。
……ということで、11万622点だった。
本日(1月31日)は、どうかというと、
11万5609点
あれ? 5000点くらいしか増えていない(笑)。
週に1000点ペースというところか。
昨年中に20万点を目標にしていて達成できなかったことで、意気消沈しているのかな?
どっかから数万点ごっそり持ってくるといっていたのに、当てが外れたようだね。
さきごろ、国会図書館が電子化した書籍を書店を通じて閲覧可能にするというニュースがあった。
国会図書館のアーカイブを電子書籍化して配信、文化庁が実験プロジェクト -INTERNET Watch
文化庁は29日、国立国会図書館が保有するデジタルアーカイブ(デジタル化資料)を電子書籍にして配信する実験「文化庁eBooks プロジェクト」を実施すると発表した。2月1日から3月3日まで13作品を配信する。配信には株式会社紀伊國屋書店が協力し、「紀伊國屋書店BookWeb」内に特設サイトを設ける。
同プロジェクトは「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する実証実験」の一環。国会図書館のデジタル化資料を電子書籍化して配信するに際して必要となる権利者の捜索や著作権処理を擬似的に行い、電子書籍を制作。実際の電子書籍書店を通じて配信することで、課題や有効策を明らかにすることが目的だ。今後、民間事業者がデジタル化資料を活用した新たなビジネスモデルを展開する際に役立てるため、著作権処理の契約に関するガイドラインなども作成する。
いまのところ紀伊國屋書店だけのようだが、楽天も参入するのかな? というか、参入しないと数は増やせないね。
国会図書館の電子化の取り組みは、すでに100万点を超えているそうなので、それを持ってくれば一気に100万点越えができる。もっとも、これはどこの電子ブックストアでも条件が整えば可能なことなので、楽天に限ったことではないが。
株式会社出版デジタル機構(東京都千代田区神田神保町)は楽天グループのKobo Inc.(カナダ トロント市)と提携し、出版デジタル機構がお預かりし提供するコンテンツを配信、販売を開始することで合意いたしましたので、お知らせいたします。
というニュースもあったが、これは2012年11月2日付のこと。
これが数万点の当てだったようなのだが、出版デジタル機構の電子化事業は予定通りにはいっていないのだろう。
出版デジタル機構がようやく配信 電子書籍の品不足解消へ一歩 :日本経済新聞
ようやく始動した電子書籍充実に向けた取り組みだが、課題も残っている。1つは電子化のスケジュールだ。同機構によれば、電子化の作業は全般に遅れ気味。ここへきて出版社からの申請数が急増しているものの、紙から電子への変換に時間がかかる高度なデータ形式での電子化を希望する出版社も多く、「6万冊より少なくなる可能性はある」(同機構)。
配信開始されたというニュースをいくつか拾ってみても、ブルーバックスの52点とかそんなレベルで、一気にドドッと配信できているわけではない。出版デジタル機構の目標は、3月末までに6万点なのだが、この様子だと達成できる見通しはなさそうだ。
その6万点があっても、koboイーブックストアの当初目標の20万点には遠く及ばない。
最近、三木谷氏がkoboイーブックストアについて言及する記事を見かけない。三木谷氏はプライベートでもkoboでガンガン読書しているんじゃないのかな?
もう、冷めちゃったのかもね(笑)。