またまた、というか、性懲りもなく猫が増えた(^^)。
その発端は、妻がやっているMIXIで、大量の捨て猫を保護した動物病院の人と、その友人たちが、里親を募集していたからだった。
こちら↓
「ノアどうぶつ病院」
詳しい経緯は、ミクシーに書かれているのだが、概略は以下のようなこと。
11月29日、動物病院の前で、猫が段ボール箱の4箱に、ぎゅう詰めにされ、ガムテープで封印された状態で発見された。
中には、生後1ヶ月~6ヶ月の子猫たちと親猫らしき成猫2匹、合計25匹が入っていた。
直後、捨てた人から病院に、捨てたことを連絡してきた。
その後、里親募集に立ち上がった病院の友人が、ミクシーで呼びかけ、私たちを始めとして、多くの人が駆けつけた。
……というようなことだ。
ミクシーの書き込みを見てすぐ、うちでも1匹引き取ってやろうと即断した。
捨て方があまりに酷く、怒りを覚えたからだ。
殺さないだけマシだが、捨てたヤツの人間性を疑った。
これじゃ、子猫殺し直木賞作家と大差ないではないか。
段ボール箱は、完全に密封されていて、空気穴もなく、開けるのにも苦労するほどぐるぐる巻きだったそうだ。
暑い夏だったら、蒸し焼きになって、死んでいたかもしれない。
そして、昨日の土曜日。
妻とともに、子猫をもらいに行った。
場所は、横須賀の先の衣笠駅から、車で数十分のところ。
池袋から湘南新宿ライン・逗子行き乗り、終点まで行って横須賀線に乗り換え。
湘南新宿ラインは、いつも通勤で乗っている電車だ。天気のいい日などは、この電車で終点まで行きたいなー……などと思ってしまう。行ったことはなかったからだ。
はからずも、その夢想が実現することとなった。
普段乗っている通勤電車だが、大崎から先は、様子も違ってくる。
駅の間隔が長くなり、留まる駅も少なくなる。視界からビルが少なくなり、やがて雑木林の丘が見えるようになる。
その風景は、実家のある田舎のようだった。
視界に山があると、妙に安心する。
空気も変わり、土の匂いがするようになる。
横須賀あたりになると、かすかな潮の香りも加わった。
ふっと、望郷の想いがつのる。もう、10年くらい実家には帰っていないからだ。
2時間ほど電車に乗って、最寄り駅の衣笠駅に到着。
そこからタクシーに乗って、ノアどうぶつ病院へ。車中から病院に、駅について向かっていると電話した。
車からの風景が、また故郷を彷彿とさせる。
アップダウンのある道と、周囲に広がる雑木林。木々は色づき始めていた。
そんな雑木林は、私の子供の頃の遊び場所だったのだ。
人里離れた……といっては失礼だが、人家がまばらなところに病院はあった。
車がないと生活できない環境だ。それは私の実家も同じだった。
小さな動物病院だった。聞けば、獣医師の先生とその奥さんがやっている病院だという。
ドアをくぐり、自己紹介。
病院内は人でいっぱいだった。診察に来ている人と、里親募集関係の人たちとで、ごった返していた。
奥の部屋にいるという、話題の猫たちと対面した。
そして、ホームページの写真で見ていて、うちの子にしたいと思った、候補猫と会う。それが、前述のノアどうぶつ病院のページにある、「男の子 のらくろ柄」だった。
妻がその子を抱いた。
愛らしい顔をした、物怖じしない子だった。
捨てられた猫たちは、みな人慣れしていて、どの子も甘えん坊だったそうだ。
毛並みも汚れてなくて、ある程度清潔にされていたという。だから、捨てたとはいえ、それなりに面倒は見ていたのだ。
一緒に捨てられた親猫に対して、子猫の数が多すぎるので、まだ相当数猫がいたのではないかというのが、拾った病院の人たちの推測だった。
猫との対面を済ませ、先生に猫エイズと白血病の検査をしてもらった。しかし、子猫であるため血管が細く、採血するのがうまくいかずに、先生も苦労していた。
先生は若い人だった。ちょっと優しすぎるところがあるようで、猫を押さえつけていることが苦手なようだった。
2時間ほど病院にいて、帰路につく。猫を入れるためのキャリーは、自宅から持ってきていた。
帰りは先生の奥さんが、駅まで車で送ってくれた。
奥さんに、大量の捨て猫を拾った経緯を聞いた。
そのときは怒り心頭だったという。パニックにもなったそうだ。
しかし、ミクシーをしていた友人のお陰で、たくさんの里親が見つかって、とても感謝しているとも。
帰りの電車では、うとうとと半分寝ていた。
さすがに疲れていた。
自宅に着いて、まず新入りをしばらく隔離しておくために、2つあるケージの1つを空ける。このケージには、預かり猫のグミと、まだ人慣れしていない新入りのジジが、それぞれに入っていた。
グミは大食漢で、食べ放題状態の猫エサの皿から、バクバクとなくなるまで食べてしまうので、食事制限するために入れてあった。他の猫たちは、食べ放題でもがっついて食べたりしないのだ。
ジジは、いまだに臆病で、出したままにしておくと、姿を隠したままになってしまう。まだ予防注射もしていないし、去勢もしていないので、避妊手術をしていない♀猫のタマコがいることもあって隔離してある。
グミとジジを一緒のケージに入れて、空いた方に新入りを入れた。
グミとジジは仲良しになっていて、一緒に寝たりしているから大丈夫なのだ。
帰りの電車でも、名前をどうしようかと話し合っていた。
私がいろいろと思いつきで名前をいうが、妻が却下する(^^;)。
しかし結局、私の案の一つに決まった。
それが「カール」
尻尾がくるっとカールしていたからだ。
その様子がわかる写真がこれ。
ムービーとして撮った場面の切り出しなので、画像は荒い。
そんなわけでわが家では、ただいま11匹の猫たちとなった(^^)。
子猫が来ると、世話は大変だが、楽しみも増えるのだ。