ハリル監督が解任された。
第一報は、日曜の夜だったが……

嘘だろ?

……と思った。
前記事にも書いたが、この時期に監督を交代するリスクは、かなり大きいからだ。
なのに、なぜ?

昨日から今日にかけて、関連記事がたくさん流れている。
ひととおり目を通した。
断片的な情報を整理すると、選手からの不満がピークに達してしまい、チームが崩壊危機にあった……ということのようだ。
そういう意味では、選手のクーデターが成功したともいえる。協会は監督ではなく、選手の側に加担した。

ハリル監督でW杯本番を迎えたとしても、グループリーグを突破できる可能性は低かったし、ギャンブルではあった。ただ、ギャンブルの要素として、ハリル監督の秘策が通用するかどうかが、わずかな可能性だった。

そのジョーカーを捨てた。
日本チームには、勝負をかけられるカードはなくなり、相手には強いカードがある。勝ち目のない戦いは、ますます不利になった。

前にも書いたが、勝てなくても、負けない試合にできる可能性はあった。
3戦、スコアレスドローにすれば、グループを勝ち上がれる場合がある。コロンビアが2勝1分し、ポーランドとセネガルが引き分けた場合、日本は勝ち点3で勝ち上がれる。1点も取れなくても、1点も取られなければいいのだ。

西野監督になったら、ハリルの目指した縦に早いサッカーはしないのだろう。メンバー選考にもよるが、おそらくベテラン勢(本田、、岡崎、長友、吉田、長谷部、川島)は招集されるだろう。となれば、戦い方としては、ザック時代に戻るような気がする。ブラジル大会では通用しなかったが、それ以前は通用していたという成功体験が根強く残っていると思われるからだ。

あるいは、南アフリカ大会まで戻って、引いて守ってカウンター、もしくはセットプレーで得点というパターン。
いずれにしても、速いサッカーはしないだろう。

勝ち点1を拾うためには、弱者のサッカーに徹するのが、日本にできる唯一の方法だと思われる。自陣でボールを回し続けていれば、どちらにも点は入らない。パス回しは好きな日本人だから、日本人らしいサッカーにはなる。退屈だけどね。

ともあれ、監督交代は、一か八かの大バクチには違いない。

勝算が限りなくゼロに近い、バクチに打って出たものだ。
ということは、3戦全敗することは織り込み済みということか?
唯一のメリットは、日本人監督でW杯に臨む……ということだけ。
西野監督は、人柱になるつもりなのか?

2022年に向けて、西野監督にW杯の舞台を経験させ、4年後に経験者としてW杯に再挑戦……というシナリオを描いているのなら、それはそれで筋は通る。
ただ、そこまで考えているのかどうか、怪しいのが協会のやり方なのだが……。

このギャンブル、もし、勝ちが取れたら、西野監督は強運の持ち主だね。

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