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イラストやキャラクターを描く人をイラストレーターというが、名前をクレジットされない無名のイラストレーターはたくさんいる。

で、そんなイラストレーターを探しているという記事。
運営会社が変わったために、わからなくなったらしい。

「以下の建姫のイラストレーター様を探しています」ゲーム運営がツイート 外注先廃業で描き手わからず: J-CAST ニュース

 SEモバイル・アンド・オンライン(東京都新宿区)はツイッター上で2020年6月2日、スマートフォン向けゲームアプリ「毎日こつこつ俺タワー」のイラストレーターを探していると呼び掛けた。

外注したのなら、外注先がさらに外注していたかもね。
下請け、孫請け、ひ孫請け……と連なっていることは珍しくない。
そして、下に行くほどギャラは安くなる。末端の無名のイラストレーターのギャラは、かなり安かったのではと想像する。

あるいは、下請け会社の社員イラストレーターかもしれない。
私も昔、若い頃はそうだった。

企業はロゴマークなどとは別に、イメージキャラクターとしてのマーク的キャラを作ることがある。アイコンとして、社名よりも親近感を持たせるためのキャラクターだ。

そんなアイコン・キャラを、社員イラストレーター時代に描いた。
その会社がイメージする動物を、キャラ化するというものだった。
私が描いたものが採用されて、商品や会社のアイコンとして使われた。その会社のトラックなどにも貼られていたようで、妻が走っているのを目撃していた。
もう30年くらい前の話。

そんな昔の作品に、最近、再会した。妻がネットで見つけたのだ。
まだ使ってくれていたのか……(^_^)b
アイコン・キャラは、現役だった。「○○会社といえば、このキャラ」というほど定着しているらしい。
うれしいやら、恥ずかしいやら。

その会社は東証一部上場企業なので、それなりに大手だ。
その会社の人たちは、作者が私であることを知らない。当時の仕事を請け負った会社も、いまはない。発注元の会社は、発注先の印刷所が作ったものという認識だろうが、じつは孫請けだった。

上記の記事に、そんな無名イラストレーターの悲哀を感じてしまった。

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