ニュース番組で、ニュースキャスターの果たす役割は大きい。
 キャスターの資質が、その番組の「質」を象徴するからだ。
 日本ではニュースキャスターの走りとなった、久米宏さんと故・筑紫哲也さんは、その後のニュース番組の先鞭をつけたといってもいい。
 しかし、その後に登場したニュースキャスターで、二人を超える人はまだ登場していない。

 ニュースキャスターの役割は、ただニュース原稿を読み上げるだけではない。読むだけだったら、普通のアナウンサーでもできる。
 ニュースはニュースとして伝え、それについてコメントや批評を加えるのが、ニュースキャスターの資質や品格、影響力を発揮するところだ。
 影響力のあるニュースキャスターだと、同じニュースを伝えていても、世間に及ぼす影響が違ってくる。

 関連した記事として……

「TBS緊急改編…水戸黄門(再)が小林麻耶を救う!?」:イザ!

 低視聴率に苦しむTBSが7月20日から平日午後の時間帯の番組改編を断行する。春秋以外に改編を行うのは極めて異例。安定した視聴率が望める「水戸黄門」を大苦戦中の「総力報道!THE NEWS」の直前に放送して視聴率を引き上げる作戦だ。黄門様は小林麻耶キャスター(29)を救えるのか。

 小林麻耶キャスターは、ニュースキャスターをやりたくてフリーになったらしいが……。
 はっきりいって、彼女はニュースキャスターの器ではない。
 たまに、その番組を見るが、彼女は並んだ人たちの中で、中央に座ってはいるが「主役」になっていない。番組を仕切っているという風格がないからだ。
 バラエティでアシスタント的な役回りをしていた印象が強いからでもあるが、可愛いだけのお飾りにしか見えない。
 気の利いたコメントや含蓄もなく、痛烈な批判や皮肉をいうわけでもなく、引きつった顔でニュース原稿を読んでいるだけ……にしか見えない。
 発する言葉に「重み」が感じられないのだ。
 これでは、あえてこのニュース番組を見ようという気にならない。
 見ていて退屈だし、むしろ重大なニュースが軽いニュースに思えてしまう。
 バラエティでは彼女の可愛さと元気の良さがプラスに働いていたが、ニュース番組では彼女の長所が正反対の欠点になってしまっている。
 TBSは番組の編成がどうこう以前に、人選による適性と効果を見誤っている。

 おそらく、1年後になっても、このままの路線で小林麻耶キャスターでは「総力報道!THE NEWS」の注目度は上がらないだろう。
 視聴率がすべてだとは思わないが、ニュース番組は録画して見るような番組ではないので、ドラマやアニメのようにリアルタイム視聴率は低くても、録画視聴率は高いなんてことにはならない。
 痛手を最小限にするには、根本原因がなんなのか?……ということに、早く気がつくことだ。
 いや、気がついているのかもしれないが、なんとか小林麻耶キャスターを活かしたいと思っているというところか。そうだとするなら、彼女がもう10年くらいジャーナリストとして経験を積んでからでないと、無理ではないかと思う。

LINEで送る
Pocket
Share on LinkedIn