「美人」の定義は何か？
「美しい人」という意味の美人だが、美の定義は曖昧だ。ある研究では、多数の人の顔の平均値を「美人」と判断するという。
しかし、美人に判定される人の割合は１００人に１人くらいで、約１％。数が少ないから「美人」は目立つし注目される。
割合の少ない美人なので、美人と結婚する男性の数も少ない。
で、「美人と結婚した男性は幸せなのか？」というような、話が出てくる。
「美人と結婚した男性」は幸せなのか…結婚相談所は知っている“シビアな現実” | 日刊SPA!
今回は美人と結婚した男性の行く末についてお伝えします。
（中略）
男性は信じたくないかもしれませんが、美人で自立した女性の多くは不倫をしています。よく「女性は気持ちが入る」といいますが、最近では女性のほうがドライです。
（中略）
しかし、なかには一途に旦那さまを愛し続ける美人で自立した女性もいます。その違いは、女性が常に「好き度が高い状態」か否かだと私は考えています。
もっというと「男性の魅力が結婚後も増しているか」が重要なのです。
筆者の山本早織さんは、恋愛コンサルタントだそうで、そういうのが仕事になっているというのが面白い。
短いコラムだが、なんというか……ステロタイプな考えかただなーと思った。
「美人で自立した女性の多くは不倫をしています」というが、それを裏付ける客観的データはあるのかね？ 自分の身近な例だけをとらえて漠然と印象論でいってないか？
これは分けて考えなくてはいけなくて、「美人の数」と「不倫をする女性の数」示して、相関関係がどれだけあるかを示す必要がある。
以下のようなデータがある。
10人中何人？ 「不倫経験者」の割合が、3年でとんでもないことになっていた…！（秋山 謙一郎） | マネー現代 | 講談社
不倫を経験した人の割合は男性は67.9％、女性は46.3％だ。現在、不倫している人は男性は41.1％、女性は31.4％である（出所：『ジャパン・セックスサーベイ2020』）。
不倫率のデータはこれを参考にするとして。
次は「美人」の割合だが、美人の判定基準が曖昧で絶対的な尺度がない。これではデータをとりにくい。
そこで、自己申告のアンケートデータを参考にすると……。
【5000人超に聞いてみた】自分の事をイケメン・美女だと思う人はどれくらい？ | TesTee Lab（テスティーラボ）| 若年層(10代、20代)を調査するアンケートメディア
自分の事をイケメン・美女だと思う人はどれくらい？
自己申告というのは、見栄や嘘を申告するのであまり当てにならないのだが、それでも23.3％の女性は自分のことを美女だと思っているわけだ。
ここでの注意点は、他人の評価が美女とは限らないことだ。自他ともに認める美人というのは、もっと少ないと思うけどね。
中学〜高校時代のクラスメートを思い出してみれば、１クラス40人の同級生のうち、半分の20人の女子たちの中で、他の男子生徒たちからも美人と認められていたのは、クラスに１人いるかどうかだった。そういう経験則からいえば、20人に１人、５％くらいが妥当かなと推測する。
学年一の美人といわれるようなマドンナは、それこそ100人に１人だったからね。学園ものアニメで描かれる美少女像は、あながち的外れでもない。
ともあれ、自己申告の23.3％を美人比率として採用するとしても、不倫率の46.3％とは、大きく乖離している。
つまり、不倫する女性の約半数は美人ではないということであり、「美人だから不倫する」という法則は当てはまらない。
逆にいえば、不倫するのに美人かどうかはあまり関係がない。……ということにもなる。
ちなみに、うちの彼女（妻）は美人だよ（笑）。
若かりし頃、出会ったときの彼女は、めっちゃ可愛かった（おまけにＦカップの巨乳(^o^)）というのが第一印象だった。それで惚れたわけだが、ＳＦとファンタジーの小説好きという共通の趣味があることがわかって、ますます好きになって恋人になった。
同棲するようになり、互いの蔵書を持ちこんだら、重複する本がたくさんあったりした。５年の同棲ののちに結婚したのだが、自然の成り行きだった。
幸せかどうかと聞かれれば、今でも仲良しだから、幸せなんだと思う。互いに必要としている関係だとはいえる。
ま、なにが幸せかは、人それぞれだろうけど。
