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デジタル以前の出版・印刷業界では、日本語書体は写研の写植が業界標準だった。
あちこちに写植屋があり、私のフリーランス時代には自宅の近所の写植屋をよく使っていた。
しかし、時代はデジタルでDTPの時代へと変わっていき、写植屋はほとんどがなくなってしまった。

写植のもうひとつの雄は、モリサワだった。ただし、シェア的には少なかった。写研一強の時代が長かったからだ。
しかし、デジタルフォントの時代になって、シェアが逆転した。
いち早くフォント化したモリサワが、DTP標準となり、写研はフォント業界には参入してこなかった。

そんな写研がいよいよフォント事業に参入するという。

モリサワ OpenTypeフォントの共同開発で株式会社写研と合意 | ニュース&プレスリリース | 企業情報 | 株式会社モリサワ

株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、以下モリサワ)は、 株式会社写研(代表取締役社長:笠原義隆 本社:東京都豊島区南大塚2-26-13、以下写研)の保有する書体を、両社共同でOpenTypeフォントとして開発することに合意しました。

(中略)

フォントは2024年より順次リリースする予定です。2024年は、写研の創業者である石井茂吉氏とモリサワの創業者である森澤信夫が、写真の原理で文字を現して組む邦文写真植字機の特許を、1924年に共同で申請して100周年の節目にあたります。

やっと、やっとか……という感じ。
モリサワと組むということは、モリサワパスポートの中に含まれるのだろう。それなら使いやすい。提供ルートが別々だと、煩わしいのだ。

写植時代以来、写研の書体は使っていないので、なんか懐かしい気がする。あの頃の写研の書体見本帳は、今でも持ってるよ。すべてがアナログだったから、見本帳を見ながら指定をしたんだよね。そのため、見本帳がボロボロになった。

ゴナ、ナール、スーボ、ボカッシイ、ミンカール……etc。
この響きは昔にフラッシュバックする(^_^)b
あの頃、世話になった写植屋さんは、いまどうしているのかな? 廃業した人も多いんだろうな。

リリースは2024年からか。
まだだいぶ先だけど、業界の人間は待ち遠しいだろうね(^^)。

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