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新型コロナウイルスの感染拡大により、スポーツイベントは次々に中止や延期になっている。
このままだとオリンピックも中止になる公算が高いと思われる。
これが現実になると、経済的にもかなりの衝撃となるだろうし、世界的にもリーマンショック以上の激震になるかもしれない。

中国で新型コロナのことが最初に報じられたのは昨年の12月。
それから3か月後の現在、日本では感染のピークに差しかかろうとしている。時間差で世界中に広がっているので、まだピークを迎えていない国は、これからピークがやってくると想定される。

ヨーロッパではイタリアがいち早くピークになったが、今後周辺国に広がるのは1〜2か月後だろう。とすると、4月〜5月がヨーロッパの山場。

アメリカは拡大期に入ったようで、1か月後くらいがピークとすれば4月。
周辺国の、カナダやメキシコは、それよりも1〜2か月くらい遅れるとみられる。

アフリカ諸国や南米は、比較的まだ下火だが、これから拡大することを考えれば、2〜3か月後に山場がくるとして、5〜6月ころ。

つまり、オリンピックの開催される7月は、世界的には終息していないと思われる。
開催を強行しても、選手や観客は敬遠して来ないことが予想されるため、オリンピックをやることの意味が薄れる。

開催の可能性が五分五分どころか、可能性はかなり低いように思う。
もう「ない」と思った方がいいかもしれない。

ただし、新型コロナのリスクをどの程度に見積もるかだ。
感染症のリスク的には、インフルエンザと大差ないか、インフルよりもリスクは低いと思われるため、新型ということで過剰反応している面もある。毎年のインフルでオリンピックを中止したりはしないからね。

で、本題はサッカーの話。

非常事態!サッカー五輪代表“男女共倒れ”危機? 好材料は一切なく、予選落ちも (1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト

 サッカー五輪代表が“男女共倒れ”危機に陥った。

(中略)

今年の初め、日本協会の田嶋幸三会長は「東京五輪でサッカー日本代表が大躍進して日本中を熱狂させたい」と豪語も、現状では男女ともに金メダルなど夢物語。それどころか、ともに予選落ちの可能性の方が高い。好材料は一切なく、未曾有の大ピンチを迎えている。

前述したように、オリンピックは中止される可能性が高くなっているので、サッカー五輪代表がどうなるかはどうでもよくなってしまう(^_^)b
中止になれば、森保監督と高倉監督は、無様な大恥をかかずにすみそうだ。

予定どおりオリンピックが開催されるとすれば、男女とも厳しいことは事実。
メダルなんて、それこそ「夢」だと思うよ。

余談だが、この記事を書いた記者に苦言を。

サッカー五輪代表“男女共倒れ”危機」とあるが、「共倒れ」の意味をはき違えている。

共倒れ(トモダオレ)とは – コトバンク

互いに競争し合ったり助け合ったりした結果、両者がともに成り立たなくなること。

ということで、男女のチームが競争したり助け合ったりしているわけではなく、それぞれに独立したチームで、カテゴリの違うところで戦っているので、この場合は「共倒れ」には該当しない。
あえて、言葉を割り当てるなら「共崩れ」だろう。

共崩・友崩(ともくずれ)とは – コトバンク

① 味方の各陣がともにくずれ敗れること。
② 関連のある事業などがいっしょにつぶれること。

また、グループリーグは「予選」ではない。予選とはオリンピック出場のための大陸別の出場枠を争う試合のこと。スポーツ記者なら、そういう基本的なところはちゃんと押さえて欲しいところ。

夕刊フジにまともなスポーツ記事を求めるのが間違っているのかもしれないが、もうちょっとマシな記事を書きなよ。曲がりなりにも書くことのプロなんだから。

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