病院は嫌いだし、できれば行きたくないものだ。
その第一の理由は、医師が信用できないこと。
医師もピンキリで、いい医者とヤブ医者がいる。必然的に「いい医師」は少ない。つまり、たいていは医師としての能力が平均かそれ以下の医師に診てもらわなくてはならない。
で、こんな記事。
うつ病:適切な治療を受けているのは1/4 学会、研修の実施検討-暮らし:MSN毎日インタラクティブ
うつ病の治療は「1種類の抗うつ剤を一定期間、一定量出す」というのが基本で、症状を診ながら別の薬に切り替えていく。だが、こうした治療方法を知らない医師が多く、問題になっている。精神疾患は統合失調症、パニック障害、アルコール依存症など多岐にわたり、うつ病の治療法をきちんと知らない精神科医が多いという。
うつ病は不適切な治療を続けると治療期間が長引き完治が望めない。だが患者は精神科医というだけで「精神疾患全般を治せる」と思いがちで、不適切な治療に気づかないという。うつ病患者から職場復帰の相談を受けてきた内科出身の富士電機システムズの産業医、堀川直人さん(43)は「2種類の薬を少量しか出されていない患者が多く治療に疑問を感じる」と話す。
精神科医に限ったことではなく、近所の病院で間に合わせることが多い軽度の症状の時は、内科、外科、歯科医、眼科医、耳鼻咽喉科だって似たようなものだ。
特に、歯科医は医師の能力レベルの差が大きい。
以前、欠けた歯に義歯を被せる治療をしたことがある。
最初に行った歯科医では、すぐに外れてしまった。再び行って被せ直してもらうが、また外れる。その後、何度も通う羽目になった。
こりゃダメだと、評判のいい、ちょっと遠いところの歯科医に変えた。
するとどうだろう。一度行っただけで、以後20年あまり、一度も取れることなく現在に至っている。
最初の歯科医はヤブ医者だったのだ。
医者もピンキリで、いい病院に巡り会うのが、いい治療の鉄則なのだと思う。
レストランには★がいくつという、評価がある。
医師にも能力評価がわかる、公正な指標がほしいところだ。
医療崩壊ー地域医療の崩壊は、今国民的な関心になっていると思いますが、わたしの知人の開業医の先生が最近、このテーマで執筆されています。
この本によると、その崩壊の主な責任は、医療行政の問題にあると指摘しています。つまり、医療費など年間2200億円削減のしわ寄せを、地域の医療現場に押しつけているとのことです。
このような、一開業の方々を含めて、現場の医療関係者から様々な議論が巻き起こってくることを期待したいところです。
『医は仁術か算術か―田舎医者モノ申す』(定塚甫著・社会批評社・1500円)