過日のW杯予選、バーレーン戦は勝てるはずの試合を、自滅で落とした。
 見ていても、面白くない試合だった。
 パスが通らない、シュートがない、動きも緩慢……。代表チームのサッカーが、10年くらい逆行したような感じがした。
 98年のフランス大会の頃の日本代表は、選手のタレントはそろっていたが、他国に比べるとスローテンポなサッカーだった。当時、テレビで観戦していて、「遅い!」と思ったものだ。
 そのときの監督が、岡田氏だった。
 オシム氏から岡田氏に監督が代わってからの数試合。岡田監督の目指すサッカーというのは、結局のところ、フランス大会からあまり変わっていないのだという気がする。つまり、時代遅れのサッカーなのだろう。
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完全に迷走している。1月の初合宿で4-3-3に挑戦。紆(う)余曲折を経てバーレーン戦では3-5-2を初実践したが、ある主力は「蹴る人、つなぐ人。意思がバラバラ」とこぼし、途中出場で流れを変えた遠藤も「(先発落ちは)戦術のためと言われた。それで勝てればいいけどね」と辛らつに皮肉った。日本を進化させた人とボールが動くオシムサッカーは残念ながら後退した。求心力にも陰りが出てきた。

 リストラすべきは、監督自身ではないだろうか?
 浦和から解任されたオジェック氏よりも、選手起用や戦術のレベルが低いと思う。岡田氏がどんな選手を選んだとしても、その能力を最大限発揮させることができるとは思えない。これは監督としての能力の問題だ。
 オシム氏は明確なビジョンを示して、それを形にしつつあった。
 ほとんど同じメンバーで、まったく違うチームのようになってしまった代表チームの戦いぶりは、監督が代わったためだ。
 監督はチームの顔であり、柱であり、目指すべき方向性を決定づける。これは会社にもいえることで、トップの考え方や姿勢が、会社の良し悪しを決める。トップに立つ人間は、集団の牽引者となるからだ。

 6月には予選が4試合ある。
 スケジュール的にも厳しいが、あと2カ月の間に岡田監督のもとで、チームが劇的に変わるとも思えない。変わることができるとすれば、監督を代えることだろう。選手から監督に対する不信感も出てきているようだから、チームとしてのまとまりも崩れていきそうだ。
 信頼されない監督ほど、無能な監督はいない。
 6月の試合で、1つでも落とせば監督の更迭になっていくのだろう。
 代表チームの迷走は、しばらく続きそうだ。

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