世の中、どうしようもないバカなヤツはいる。
熊本地震の被災地で、落書きをするという救いようのないバカがいるらしい。
八代市役所にスプレーで落書き 「心ない」と警察に被害届 – 西日本新聞
熊本地震で損壊し、使用できなくなった熊本県八代市役所本庁舎の外壁に、被災をからかうような落書きが見つかった。青い塗料スプレーで幅約15メートルにわたって大書されていた。市は「心ない行為で許し難い行為」(財政課)として、器物損壊容疑で八代署に被害届を出した。
※拡大して鮮明度を補正した。
書かれている文言は……
キャハーHAARPで全壊も少しだったネーでも落書き報道は出来ましぇん
だってポチモン放送局だし~ 666
意味不明な部分もあるが、「HAARP」というのは、アメリカが開発したと噂される地震発生装置のことを指しているだろう。だが、これは根拠のない噂にすぎず、「エリア51にUFOと宇宙人が隠されている」という類のトンデモ科学や陰謀説と同じ。
▼参考
HAARPとは – はてなキーワード
High Frequency Active Auroral Research Programの略称。
施設は、アメリカ合衆国アラスカ州にある。
オーロラ調査のために大出力の高周波を大気の電離層に照射して活性化させている。
アメリカ軍が関与していることから、気象操作や地震発生に利用されていると疑う声もある。
「666」は悪魔の数字の意味だと思われるので、これらの単語を書いていることから、犯人はディープなオカルト系マニアかもしれない。
この手の話題に夢中になるのは、だいたい10代後半から20代前半くらい。言葉遣いからも、幼児性が見受けられるので、若い子だと想像できる。
また、熊本方言らしきものが出ていないので、土地の人間ではないか、方言の影響をあまり受けていない都会育ちのようにも思う。そもそも、落書きするヤツというのは、自分の家の近くではやらないもので、生活圏としている行動範囲の外に落書きをする。それは足がつかないようにするという意味と、誰かに見られたときに素性がばれないようにするためだ。住んでいる近所であれば、名前を知らないまでも顔を見られることはあるからだ。
「ポチモン」という単語にも、犯人像を探る手がかりがありそうだ。「パチモン」は偽物を意味する俗語だが、それの派生語か? 音を変えるのは、若い子がよくやる仲間内言葉なので、「ポチモン」の意味が通じる地域を特定することは可能かもしれない。
「出来ましぇん」は「ません」の「せ」が「しぇ」になっているが、これは九州北西部の方言ともいわれているので、熊本方言とは異なる。ただ、昨今は関西人ではないのに関西弁を使ったりもするので、一概にはいえない。とはいえ、スプレーで書くという面倒な作業をしていて、この言葉遣いをしているというのは、日常的に使っていた可能性はある。
スプレーで落書きをするためには、事前にスプレー缶を用意し、人通りの少なくなる時間帯に現場まで出かけなければいけないので、それなりに用意周到な犯行だ。衝動的ではあるが粗雑な計画性もある。
飲食店の冷蔵庫に入って写真を撮り、Twitterに投稿するようなヤツらと同等の精神構造だろう。
自分で落書きしたのをアップしていれば、すぐに足がつくが、それはしていないようなので、こうしてニュースになって達成感を感じているのかもしれない。
こういうバカなヤツは、徹底的にバッシングしてもいい。
名乗り出ることはなくても、話題になっていることを目にはするだろう。
バカにされているのを見たら腹が立つものだ。当人にしかわからないことだが、存分に腹を立てればいい。
落書きした君。
君は大バカ者のクソ野郎だ!