そのもの蒼き衣を纏いて銀色の野に降りたつべし。

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浅田真央のフリーの演技に、世界中が感動したようだ。
私も、そのひとり。

スポーツ観戦で涙して感動することは、そう多くはないものだが、涙してしまった。
ショートプログラムの悲運は、明くる日の感動のための、神様の意地悪な伏線だったのではないかと思ってしまう。メダルを取らなければ……という重圧から解放され、演技に集中できたのがよかったのかもしれない。

WEB上に流れている、浅田真央に関する記事をいろいろと見るたびに、感動が再来して、目が潤んでしまう。
記録には残らないかもしれないが、あの4分の演技は、伝説になる。
今後も、ことあるごとに、あの4分間が再生されるだろう。

伝説といえば……

そのもの蒼き衣を纏いて銀色の野に降りたつべし。

……という、イメージを抱いてしまった。

浅田真央 | 東スポWeb 東京スポーツ新聞社

浅田真央

浅田真央

※サイトのスクリーンショット

このフレーズは、女子サッカーW杯で、日本が優勝したときにも使われたが、それと同じくらい感涙した。
採点競技は、人間が採点するものだから、いくら公平なジャッジを心がけていても、感情移入や周りの雰囲気に影響されるものだ。演技順で、上位の者があとになっているため、最終組のレベルが高いのは事実だが、採点は高くなる傾向にある。

プレイバックで、浅田選手とメダルを取ったそれぞれの選手の演技を並べて見てみれば、得点差ほどの差があるようには見えない。むしろ、浅田選手が150点越えしていても不思議ではない気がする。
ともあれ、素晴らしかった。

余談だが、NHKの放送での八木沼純子さんの解説も素晴らしかった。
瞬時にジャンプの種類を判断するとともに的確なコメントをしていて、見ている人が演技を楽しめるように出しゃばりすぎないのがよかった。

元選手で、プロで、解説者なのだからあたりまえのことなのかもしれないが、ジャンプした瞬間にジャンプの種類をサクッと言えてしまうのはすごいと思った。しかも、声がやさしいから、スッと耳に入ってくる。

素人目には区別しにくいジャンプの違いがわかって、とても参考になった。
八木沼純子さんには、解説者の金メダルをあげたい(笑)。

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