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YouTubeに、「DUST」というSF系インディペンデント・ムービーチャンネルがある。
私はチャンネル登録しているのだが、その新作がなかなかいい!

作品タイトルは「Nine Minutes
12分29秒の作品で、とある惑星から離陸しようとしたパイロットが、離陸に失敗し、不時着してからの9分間を描いている。

惑星は呼吸可能な大気がなく、パイロットの女性は宇宙服を着ている。
当然、供給される酸素には限りがある。
やがて、残り9分。

彼女はナビゲーションのAIと会話をしながら、墜落したロケットから酸素ボンベを探すが見つからない。
時間は無情に過ぎていく。
思い出話をする彼女。
しかし、AIもバッテリー切れでダウン。
彼女はひとりになってしまう。

そして、時間切れに……

というストーリー。
ラストは切ない。

英語版しかないが、まぁ、そんなに難しいセリフをしゃべっているわけでもないので、だいたいは聞き取れる。聞き取りにくいときは、英語の字幕を表示させると、セリフは読める。
私はヒヤリングは苦手だけど、読むのは読めるという、中途半端な英語教育を受けた世代だからね。
字幕の自動翻訳も可能だが、けっこう変な翻訳になる(^_^)b

DUSTはいろいろなSFショートムービーを配信していて、どれもクオリティが高い。
ちゃんとした日本語の字幕を付けると、日本でも人気が出ると思う。

インディペンデントでこういうSFムービーを作っている……というのが、SFの本家、アメリカなんだよね。スターウォーズやスタートレックは、こうした土壌から生まれている。
日本がSFでアメリカに追いつけないのは、この土壌の違いなんだ。

日本はアニメだ……といって、アマチュアあるいはインディペンデントで、こういう作品を発表している人がどれだけいるか?
皆無とはいわないが、極めて少ないし、注目されることはほとんどない。
アマチュアとしては、日本はアニメではなくマンガの方が盛んだ。マンガは個人で描けるからだ。ムービーとして作品を作るには、人手も金も時間もかかるからね。敷居が高い。

ショートムービーということで、SF小説のショートショートのような雰囲気がある。ショートショートはSF独自の表現方法で、アイデアストーリーともいわれる。星新一が有名だが、もともとのルーツはフレドリック・ブラウンだとされている。

「最近、SFが足りねぇ」……と感じているSFファンにはオススメ(^_^)

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