日本 vs. オランダ
日本時間で早朝4時からの試合。
早起きして見た。

試合開始前の選手整列を見て、体格の違いに、
「うわ〜、勝てそうにねぇ〜」
と、思った(^_^)

フィジカルの差が歴然で、この差をテクニックとか俊敏さでカバーするのは、そうそう簡単じゃない。体が大きいからと、鈍重なわけではなく、相手だってテクニックも俊敏さも備えている。

自動車に例えるなら、2000ccのスポーツカーと、軽自動車みたいなもの。
小回りが利き、狭い路地で、一瞬の瞬発力なら、軽自動車でも勝てる場合があるものの、ちょっと長い距離を走ると馬力とスピードで圧倒的に不利。

男子の日本代表も、過去、オランダに勝てたことがない。
思い出すのは、岡田監督時代のオランダとの親善試合だ。
過去記事にも書いていた。

【サッカー】オランダ戦で見えた限界 – 諌山裕の仕事部屋

試合を見ていて思ったこと。
まるで大人と子どもが試合をしているような錯覚を覚えた。
大人はオランダであり、日本は子どもだ。
体格の違いで、小柄選手が多い日本チームは、プレスに行くときにちょこまかと動き回る子どもに見えた。

同じことを今朝の女子の試合でも思った。
もともと、日本人は平均的に小柄ではあるのだが、サッカー選手を目指す人は、なぜか小柄な人が多い。

GKを除く先発した10人の平均身長は161.2㎝。
対するオランダのFW3人は171㎝。
10㎝の差は大きい。

バレーボールでは高身長が武器でもあるから、背の高い選手が多い。高身長のスポーツをする女性がいないわけではなく、サッカー選手を目指してくれないともいえる。育成年代で身体的素養のある子供たちを、サッカーにスカウトすることから始める必要があるかもしれない。
これは男子にもいえること。

終盤、熊谷を上げてパワープレイに出たが、体格的に劣る日本人では、そもそもパワープレイが有効に機能しない。熊谷の身長は173㎝、菅澤が168㎝で、オランダの選手と同等ではあっても、優位に上回っているわけではない。放り込んでも、オランダの選手にことごとく競り負けていた。

前半20分。菅澤のファーストシュートが、わずかに外れた瞬間。
「ああ、これはやばい空気だ」
と思った。

解説者は、
「惜しかったですね。こういう形が作れたというのを前向きに考えたいですね」
「いい形は作れている」
みたいなことをいうのだが、私はそうは思わなかった。

これが決まっていれば流れは変わったが、外したことで流れはマイナス方向に振れた。
その後の決定機で、かろうじて長谷川が決めたものの、そのほかの決定機では惜しいところで外しまくる。

ここぞという決定機は、そう何度もあるわけではないので、そのチャンスを逃すと、次のチャンスでも決められない悪循環に陥る。焦りが焦りを生む。

負の連鎖だ。

こういう展開は、何度となく見てきた。
昨日のコパ・アメリカのエクアドル戦も同様だ。

決めるべきところで決められないと、シュートを打った本人だけでなく、他の選手にも「決められない雰囲気」が伝染してしまうように思う。

その負の連鎖を感じとって、改善するための手を打つのが監督であったり、キャプテンだったりするのだが、それを試みた様子はなかった。選手交代のタイミングは、遅きに失した。

今日は、菅澤の日ではなかった。岩渕の日でもなかった。
いいところまではいったが、決めることはできなかった。

優勝を目指していて、この結果は情けないともいえるが、このチームの戦力的には優勝は無理だったろうとも思う。
圧倒的なストロングポイントが見当たらなかったからだ。
相手を凌駕する武器がなければ、勝つための術がない。
現在のなでしこに足りないのは、そこだ。

不本意な成績に終わって、監督を解任するのかどうかはわからないが、このまま来年のオリンピックに臨んでも、苦戦するだろうことは想像できる。

なかなか厳しい状態だね。

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