妻がなにやら、「九星気学」に凝っている。方角で吉兆を判断するものだ。
関連する書籍を買い、インターネットのサイトを巡って、あーでもないこーでもないと真剣だ(笑)。
1冊の本だけでは、書いていることがわからないと、疑問を解くために別の本を探す。そして、地図を広げて、住んでいる場所や勤めている会社から、方角を確認する。それらの結果を……吉の方角と凶の方角を手帳に書き込んでいるのだ。
「今日は、西が吉で東が凶なの」とか。
「宝くじ買うなら、西なの」という具合だ。
というわけで、散歩がてらにうちから西の方角にある宝くじ売り場を探していた。
それはあった(笑)。
普通の宝くじ売り場ではないが、富士銀行がATMを使って、ナンバーズやロトくじを売っているのだ。さっそく、そこで買ってきたりしたのだが……。結果はスカ(笑)。
まぁ、世の中そんなものである。そうそう運勢が「九星気学」どおりにいくはずもない。それこそ、宝くじに当たる確率並の話ではないかと思う。
妻はいま、占いというほどのものではないにしろ、なにかしら吉を呼ぶとされることがらに夢中だ。
たとえば、家相とかパワーストーンと俗称される石である。先日は七福神巡りとかいって、神社めぐりをしつつ七福神の小さな置物(3センチほどのもの)を買い集めていた。今年の年賀状に七福神猫を作ったからなのだろう(笑)。
そして、パワーストーンも集め始めている。もっぱらインターネットでショップを探して注文しているようだ。宝石というほど高価な石ではないので、集める趣味としてはいいかもしれない。
かくいう私も、昔(小学生の頃)は石に凝っていたことがあって、いろんな石を集めた。実家は東京に較べれば田舎なので、山や河原はたくさんある。探すに気になって探すと、けっこう綺麗な石が見つかるものである。そうして集めた石のコレクションは、実家の私の部屋のどこかに、いまもあるはずだ。中には翡翠のような石もあった。
そうしたコレクション的な石のお店も、都内にちらほらとあるようだ。私が仕事を頂いている、出版社に行く途中の通りにも一軒ある。その店の前を通るたびに、昔の趣味が再燃しそうな誘惑にかられる。
定番の水晶や雲母をはじめ、鉄鉱石とかボーキサイトなんかもある。女性向けには色のカラフルなビー玉のような石がたくさん並んでいた。
石がパワーをくれるとか、吉を呼ぶとかはどうでもいいのだが、珍しい石を集めるのは好きだな(笑)。財布に余裕があれば、また集めてみてもいいのだけど……。
いやいや、やめておこう。凝りだすとキリがないのは承知しているので、ここは手を出さないように自制しよう。