戦争映画としての「閃光のハサウェイ」

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遅ればせながら「閃光のハサウェイ」を見てきた。
公開後の客の入りは好調のようだ。
しかし、1週間遅れで映画館に行ったわけだが、席数制限をしているとはいえ、客は少なかった。
すでにピークは過ぎたような印象。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

いくつかのレビュー記事を読んだが、ベタ褒めしているものがあった。
まぁ、たしかに悪くはない。
それなりに面白かったし、見せ場もある。
だが、絶賛するほどの作品かというと、私の採点では10点満点中の7点かな。

ガンダムの世界ではあるが、これは戦争映画だね。
情け容赦なく人が死ぬ。
アニメでここまでリアルに人が殺されるのは、なかなかエグい。

原作は読んでいないのだが……。
連邦側から見るとテロリストのハサウェイたち。その「マフティー」の組織と武力を支える資金源はどこからでているのだろう?
ガンダム1機の値段は不明だが、現実の戦闘機F35Aで約86億円なので、100〜200億円くらいはするように思う。
その巨額の資金の出所は?
……と、そういう疑問をいったら物語が成立しないのかな(^_^)b

現実世界でのテロリストは、量産品の汎用兵器であるAK-47とかRPGロケットランチャーを使うのがせいぜい。テロリストがF35で対等に戦うなんてことはない。
それを考えると、マフティーは国家並みの資金を持っていることになる。

人間ドラマの部分がいいとか、メカの巨大感がいいといった評価もある。
それには同意する。
演出面で私が感心したのは「音」、つまりサウンドエフェクトの部分。

戦闘シーンでの、銃撃音や爆発音、ミサイルやビームの発射音などが、今までになかった音で新鮮だった。それがリアルな戦闘シーンを際立たせている。そこにこだわりを感じた。
サウンドについては10点をつけてもいい。

物語としては、3部作の1作目ということで、伏線がばらまかれただけで終わっている。
「え? もう終わり?」と、いささか拍子抜け。
続きを来週みたい……という気になった。
映画ではあるが、構成としてはシリーズものの第1話的なので物足りない。
続きを何年か待たされるのはちょっと辛いな。

富野ガンダムにも通底することだが、理想の世界を実現するためには、戦って殺し合って暴力で既存の世界を壊すしかない……という、ガンダム世界の悲哀が「閃光のハサウェイ」にも流れている。

人間の愚かさ。

それがテーマなのかもしれないね。

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