予想通りというか、オリンピックは延期されることになりそうだ。
中止ではなく延期、というのがミソ。
1年延期するとなると、オリンピック憲章とやらを改正しなくちゃいけないとか。過去に中止されたことはあっても、翌年以降に延期された前例はないからだ。
新型コロナ(以下、COVID-19)騒動は、長期化する可能性も示唆されている。
北半球の国々は感染の拡大期に入っているが、このウイルスがインフルエンザのように冬に流行しやすい特徴を備えているとしたら、これから寒い季節を迎える南半球に、流行が移っていくと予想される。
北半球が沈静化するかもしれない7〜8月に、南半球はピークを迎えるともいえる。
そして、南半球が沈静化するのが9〜10月だとすると、今度は北半球が寒い季節を迎える。COVID-19が季節性を備えるとしたら、次は南半球から北半球に移動して、再び感染が広がり、2年目の大流行……というシナリオもありえる。
また、いったんは終息宣言がされても、ウイルスを根絶したことにはならない。
COVID-19がしぶとさを備えていれば、コウモリや豚などの宿主に潜伏して、感染拡大(ウイルスにとっては生存戦略)に都合のいい条件がそろったとき、再び猛威を振るうだろう。
ワクチンや治療薬の開発は進んでいるが、それがどれほど効果的かは未知数。
考えてもみてくれ。
季節性インフルエンザには、ワクチンも治療薬もあるが、毎年流行し……
例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。
国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001年)~1818(2005年)人です。
また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています。
……と、ワクチンと治療薬があっても、1000万人が感染し、関連死を含めて1万人が亡くなっている。
ワクチンと治療薬でCOVID-19による致死率は下がるだろうが、感染者数がインフルなみに拡大すれば死者数は増える。
現在、これだけ大騒ぎしているCOVID-19について、来年になったらインフルと同じように、「1万人の関連死はしょうがない」と容認するようになるのだろうか?
その容認ができなければ、1年後のオリンピック開催もできない気がするのだが?
余談だが、ウイルスの正式名称のCOVID-19は、呼びにくいし覚えにくい。
学術名はこれでいいとしても、一般名は略称が必要では?
次に流行するときは、もはや新型ではないからね。
短縮して、C-19かな?