2chの写真・ストックフォト関連の板で、私になりすましている(あるいは勘違いされている)書き込みがあるようだ。
友人が見つけて知らせてくれた。
見てみると、あからさまに私の名前を名乗っているわけではないようだが、ある発言が私であるかのように推測している様子。私のサイトのことが、揶揄の対象になっていたからだ。
なにを根拠に?(^_^)b
そもそも私は、自分のブログやサイト以外では、ほとんど書き込みしないし、現在の2chには興味もない。
そんなに暇ではないのだ。
2chの書き込みを、私であると断定してボロクソにけなしているわけだが……
「おいおい、標的を間違ってるぞ。そいつは別人だ」
と、苦笑するしかない。
標的にされている人間は、勘違いされていることで高笑いしてるのかもしれない。
どっちもどっちだが、彼らをここまでひねくれた人格にしてしまうのは、なぜなんだろう?……と思う。
おそらく、そこに参加している人たちは、本名のリアルでは普通にまっとーな人間だろう。
リアルでは、周りの人間を口汚く罵ったり、血気盛んにケンカを売ったりはしていないはずだ。そんな人間だと、社会のはみ出し者だし、人間関係は破綻するし、仕事だってできなくなる。どうかすると、犯罪者になってしまう。
それが、ネット上の匿名では、真逆の人格になる。
リアルの人格とネット上の人格という、二重人格ともいえる。
ネットの黎明期に、2chの果たした役割が大きかったのは事実だ。少なくとも初期の頃は、一定の秩序と抑制が働いていた。
しかし、2chの規模が拡大するにつれて、無秩序が支配するようになった。匿名性がネット人格の暴走を増長させたともいえるが、誰しも心の内に潜んでいるダークサイドな人格を、ネット上に出せる場になっていったと思う。
誰かを罵倒したり、不平不満をぶつけたり、あらぬことを吹聴したりと、リアルではできないことを2chで発散している感じだ。
リアルでこんな人間とはつきあいたくないな……と思うような、ネット人格が増えていった。
それは言葉の暴力でもあるが、暴力は優越感や支配欲の発露でもあるので、暴力を振るう側は快感だ。リアルでの、イジメやパワハラ・セクハラなども、心理的には同じこと。
暴力の快感は、ドラッグのように中毒化する。
炎上騒ぎというのも、これに通じる。
正義感うんぬんという分析がされたりもするが、本質は対象を追い詰め、叩きのめすという暴力の快感だ。
相手が屈服すれば、勝ったという優越感に浸れる。
その心理の背景には、リアルの自分が優越感に浸れることが少ないため、匿名の仮面を被ることでネット人格は暴走するのだと思う。
2chユーザーの実態を調査した記事がある。2009年の少々古い記事だが……
「2ちゃんねらー」意外な実像 14%が年収1000万以上 : J-CASTニュース
ここで注目が集まっているのが、「2ch.net」、つまり「2ちゃんねる」の利用者層についての分析結果だ。男女比は68:32。かなりの「男社会」であることがわかる。また、学歴は、「高校中退以下」「高卒」「大卒」が、それぞれ31%、30%、34%と、ほぼ拮抗している。「大学院修了」も4%いる。年齢層で最も多いのが、35~44歳が34%と最も多く、25~34歳(17%)、45~54歳(同)、0~17歳(14%)と続いている。比較的高齢化が進んでいることが伺える。世帯年収を見ると、500万円未満が46%と大部分を占めるものの、1000万円以上も14%いる。「ニートやひきこもりが多い」という2ちゃんねらーに対するステレオタイプとのギャップが際だっている形だ。
数字だけではわかりにくいので、年齢層をグラフにしてみた。
この調査が、直近のもののようで、2009年以降のデータは見当たらない。
中心年齢層は、35〜44歳。45〜54歳までを加えると、51%となり、過半数を超える。中年層が多いということだ。
すでに8年経っているので、年齢層はスライドしているだろうから、+8歳と読みかえてもいいように思う。
つまり、中心年齢層は、43〜62歳くらいだと考えられる。
私になりすましている投稿者に対して、罵倒する人は「爺(ジジイ)」と呼んでいたのだが、私は中心年齢層の諸君らと同世代だよ。私がジジイなら、君たちもジジイだ(^_^)。
ま、若くはないので、ある意味正しい。
ようするに、2chはネットの老人ホーム化しているともいえる。
ネット上では顔は見えないし、年齢もわからないから、若いふりもできてしまう。
彼らはいつまで2chに依存し続けるのだろうか?
たぶん、ほんとうのジジイになっても、グダグダと誰かに言葉の暴力を振るい続けることしかできないのかもしれないね。