フィル・コリンズとジェネシス、著作権を430億円超で売却

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 私の青春は洋楽のロックミュージックとともにあった。
 中でも、1970〜80年代に一時代を築いたプログレッシブ・ロック(通称プログレ)は、SFとの親密性もあって文字通りレコードが擦れきれるまで聞いていた。

 そんなバンドのひとつが「Genesis」だった。
 バンドしてのGenesisは、前期はピーター・ガブリエルが中心だったが、後期はフィル・コリンズが中心となった。前者をピーガブ、後者をフィルコリとも呼ぶ。
 どちらも好きだが、商業的なヒットを飛ばしたのはフィルコリだった。

 そのフィル・コリンズとジェネシスの楽曲の著作権を売却したというニュース。

フィル・コリンズとジェネシス 著作権を430億円超で売却 「夜の囁き」「見つめて欲しい」など|よろず〜ニュース

英ミュージシャンのフィル・コリンズ(71)とロックバンドのジェネシスが、自分達のバックカタログの大部分を3億ドル(約433億円)という、とてつもない金額で売却した。コンコード・ミュージック・グループが、ジェネシスやフィルのソロヒット曲『夜の囁き』、『ユール・ビー・イン・マイ・ハート』、『見つめて欲しい』を含む、楽曲の著作権と原盤を手に入れたかたちだ。この売却にはジェネシスのギタリスト、マイク・ラザフォード率いるバンド、マイク・アンド・ザ・メカニックスの曲も含まれている。

 フィルも71歳か。
 この売却は終活なのかなと思った。レジェンドのミュージシャンの訃報を聞くことが多くなったしね。
 前にも書いたが、プログレの音楽はデジタル以前の時代なのに、サイバーな未来を先取りしていた。そういう意味でもSFだったんだ。

 Genesisを知らない人には、2007年にデジタルリマスターされたベストアルバムの「The Last Domino?」がオススメ。フィルガブの全盛期を聴くことができる。

 70〜90年代はアナログ録音なので、そのままデジタル化すると少し膜がかかったように鮮明度が足りず、音圧も低いので、今どきのオーディオ環境では物足りなさを感じてしまう。そこをリマスターで補ってくれている。
 昔はレコード盤からスピーカを通して聴くのが普通だったから、けっこうデカイ音で鳴らしてたんだよね。実家は田舎の一軒家だったから、ガンガン鳴らせたんだ。レコード針のブランドの違いで、音の鳴り方がけっこう変わった。私の愛用はSHUREだったけどね。

 今、「The Last Domino?」を聴きながらこれを書いてるが、なんか涙が出てくる。
 時間があの頃に戻ったように感じる。
 青春だったなー(笑)

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