マジックマッシュルームの成分がうつ病の治療薬に有効という記事なのだが、そこに使われていたキノコのイメージ写真が間違っていた(^_^)。
この記事、掲載元のWIRED.jpでは、2016年5月30日付なのだが、なぜか今ごろになってYahoo!ニュースで転載されていた。
マジックマッシュルームが「重度のうつ病」治療に有効:研究結果|WIRED.jp
インペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL)が行った臨床試験により、マジックマッシュルームの幻覚作用成分「シロシビン」は「治療抵抗性うつ病(TRD)」にも作用することがわかった。
この写真、shutterstockからのストックフォトなのだが、作品タイトルがマジックマッシュルームになっているものの、このキノコはマジックマッシュルームではない。
正しくは、ニオイアシナガタケで、クヌギタケ属のラッシタケ科またはクヌギタケ科に分類される。
このキノコは、わりとありふれていて、落ち葉や腐木のある湿潤地を探せば見つかる。
以下は、私が撮影したもの。
もちろん、マジックマッシュルームではない(^_^)
マジックマッシュルームとされるものは、
- ミナミシビレタケ
- シロシベ・キアネセンス
- ワライタケ
- ヒカゲシビレタケ
- アイゾメシバフタケ
- センボンサイギョウガサ
などが代表的なもので、ニオイアシナガタケとは明確に区別できるほど違う。
写真としてはいいイメージなのだが、マジックマッシュルームではないのが残念。
作品名などは、撮影者がつけるものなので、キノコの種類の同定は曖昧なことが多い。そもそもキノコの種の同定は、近似種が多く、専門家でも難しい。
というわけで、誤植ならぬ誤写真の指摘(^_^)
(Visited 280 times, 1 visits today)