サービス残業を制度上からも、合法にしようとする「ホワイトカラー・エグゼンプション」という制度。
サラリーマンにはますます辛い時代なのか?
[森永 卓郎氏]/SAFETY JAPAN [コラム](第46回)/日経BP社
経団連側の本音はホワイトカラー・エグゼンプションによって、残業代を払わずにすむことにあるのだろう。そうなると、深夜12時までただ働きで残業をさせられるおそれがある。サービス残業どころの騒ぎではない。
いやはや、そうまでして残業代を払いたくないのが、経営者の考えることなのか?
私たちは会社の奴隷か?
このコラムには次のような記述がある。
私はこの制度に関し、個人的には反対ではない。というのも、確かにクリエイターやマーケッター、デザイナー、インベストメントバンカーなどの専門職の仕事を労働時間で測ることは難しいからだ。
だが、彼らの収入は400万円という水準ではないだろう。1000万円~2000万円以上という年収の専門職にはホワイトカラー・エグゼンプションを適用すればいいが、年収400万円のサラリーマンと一緒にするのは乱暴な話だ。
ちょっと待ってくれ。
私はグラフィックデザイナーという仕事の肩書きだが、そんな1000万もの年収にはとうてい及ばない。デザイナーも大手の広告代理店とかだったらまだしも、中小の下請けデザイン会社では給料はかなり低水準なのだ。
一律にデザイナーは高収入などとは思わないでもらいたい。
正直に言えば、上記の最低ラインの年収より、少し多い程度だ。
この程度の収入で、デザイナーをやってる人は、けっこう多いと思う。
しかも、残業代なしの超過労働が当たり前の業界なのである。
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