DAZ Studio 4をいろいろと使ってみる(47)の続き。
Spotlightの影の問題
DAZ StudioにいくつかあるLightの種類のうち、Spotlightを主光源として「影」を作るとき、その影がクッキリしすぎていて不自然になってしまう問題がある。
自然な影とは、輪郭がボケているものだが、Spotlightではそのボケができにくい。
Distantlightの場合には、影のボケを作りやすいが、これは光源として遠距離の光源という設定だからだろう。Distantとは「遠い」という意味だ。
基本として、Distantlightを使っていれば、影のボケも作りやすくていいのだが、室内などの閉鎖空間ではDistantlightがうまく使えないため、Spotlightを使わざるをえない。
そこで、Spotlightでの影のボケの作り方。
SpotlightのデフォルトのSpread Angle(照射角度)は、60度になっている。
この角度を広げることで、理屈の上では光が拡散することになるのだが、DAZ Studioでのレンダリングでは、周囲に光が広がるものの、影のボケにはほとんど影響しない。
(以下のサンプル画像で、フィギュアに当てているライトは、Spotlightを1灯のみ)
▼Spread Angle(照射角度)60度の場合
▼Spread Angle(照射角度)180度の場合…背景紙まで光が当たる。
DAZ Studio関連の他のサイトで、照射角度を広げると影がボケるとあったのだが、有効ではないようだ。
で、私はどうやっているかというと、次の方法。
SpotlightのShadow Softness(影のエッジをソフト)を使う方法
Spotlightにも、Shadow Softness(影のエッジをソフト)のパラメーターはあるのだが、デフォルトでは100%までしかなく、MAXの100%にしてもあまりソフトにはならない。
これはLightの特性のためと、フィギュアからの距離が近いからだろうと思ったが、距離を離してもあまり変化はなかった。室内では必然的にLightの距離は近くなるため、Softnessのパラメーターを使うしか方法がない。
▼Shadow Softness(影のエッジをソフト)のパラメーター
▼Shadow Softnessを100%の場合
100%で多少は影がボケてきたが、まだエッジが硬い。もっとソフトにしたい。
そこで、パラメーター設定値を変える。
上限が100%なのを、10倍の1000%にする。
その設定方法は以下。
▼Shadow Softnessのパラメーター上限を1000%にする
Shadow Softnessのパラメーターの右上にある歯車アイコンをクリックして、「Parameter Settings」の中段の「Max」を1000%にする。
▼Shadow Softnessを800%の場合
こうすると、影のボケがより自然になった。
Spotlightで「影がキツイな~」と思っていた方は参考にされたし。