先週あたりから、アニメの新番組が続々と始まっている。
昨今の不況の影響もあって、制作本数が減っているというものの、それでも40本あまりの新番組があるようだ。
いちおう、初回放送は録画(新番組は自動で録画される便利な機能)しているので、ひととおりチェックはするのだが、継続して観る作品がどれだけ残るかは、まだ選定中。
そのうち、気になった作品のレビューを書きたいと思うが、その前に。
そういえば、初春(1月~)の作品については、触れずじまいだった。1クールで終了したものが多かったが、収穫は多かったと思う。
それも含めて、そのうちに。
と、春の新番組についての記事で……
「ノイタミナ」の新たな挑戦! 大型企画『東のエデン』がスタート – 日経トレンディネット
確かに、前クールの『源氏物語千年紀 Genji』(09年1月から放映)は、山本氏が「ノイタミナの最高作の一つ」と自負する作品。しかも、監督は巨匠・出ざき 統氏、原案は日本人ならだれもが知る「源氏物語」だ。にもかかわらず、大ブレイクとまではいっていない。
う~む、『源氏物語千年紀 Genji』が「ノイタミナの最高作」かな~?
じつは、途中で観るのをやめてしまった作品のひとつだった。
出崎氏は、たしかにベテラン監督だし、かつての作品の「宝島」や「ベルばら(途中からチーフディレクターで参加)」は傑作だと思うのだが、最近の作品はあまり面白くないというのが正直なところ。
『ウルトラヴァイオレット:コード044』でも感じたことだが、その演出方法や絵的な見せ方が、もはや古くさい。新鮮味がなくて、観ていて飽きてしまうんだ。キャラクター的にも古い感じだしね。
ぶっちゃけ、監督が出崎氏だと「あのパターンね」と、だいたいのイメージが想像できてしまって、実際に見るとやっぱりそうだった……という感じだ。
パターンをポジティブな魅力にできる場合と、ネガティブに反応してしまう場合があるが、出崎氏は後者だ。前者の例は、富野氏、押井氏、宮崎氏。
新しい作品を見ているはずなのに、かつての「コブラ」を見直しているようにすら錯覚してしまう。
そのイメージが強烈にあるから、出崎氏にとっては、殻を破るのは難しいのだと思う。