猫に関する記事には、アラートをかけていることもあって、多くを読んでいる。
ときどき、「それは違うよ」という猫に関する誤解も少なくない。
以下もそんな記事。
知り合いの洋裁店で世話をされているシロ。まだ1歳にもならないというのに、早くもオトナの洗礼を受けていた。オスに生まれたからには避けて通れない、ボス猫との熾烈(しれつ)な縄張り争いである。
猫は群れを作らないし、犬のような上下関係や群れの順位もない。
したがって「ボス猫」というのは、存在しない。
縄張り争いはするが、強い猫だから、それが「ボス」というわけではないんだ。
犬の場合のボスは、群れを統率し、食べる順番や居場所の特権を得ることになる。
明確な順位があり、ボスの命令には従う。
犬が人間に従順なのは、犬たちにとって人間がボスになるからだ。
猫には犬のような主従関係や、他の猫との順位は明確ではない。
うちには12匹の猫たちがいるから、彼らがどういう猫関係にあるかがよくわかる。
強い猫はいる。
性格的に強気の猫、頭のいい猫、運動神経のいい猫、野性的な攻撃力のある猫が、強い猫になる。
弱い猫は強い猫にいじめられるが、それは一過性のものであって、常にいじめられているわけではない。
ときには、立場が逆転していることすらある。
強い猫にも弱点があり、簡単に形勢は逆転する。
いじめてばかりかと思うと、あるときは一緒に寄り添って寝ていたりもする。
猫たちの勢力図は、そのときそのときで変わっているのだ。
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