カメラファンには、ちょっと寂しいニュース。
オリンパスがデジカメ部門を身売りするという。
カメラ業界は、いろいろ厳しいからね。
オリンパス、デジカメ事業売却へ ファンドに年内完了目指す | 共同通信
オリンパスは24日、デジタルカメラなどの映像事業を新会社として分社化し、ファンドに売却すると発表した。9月30日までに最終契約を結び、12月31日までの取引完了を目指す。オリンパスの映像事業は2018年3月期から3期連続で赤字を計上していた。
売却先は、ソニーのパソコン事業を買収した実績がある投資会社の日本産業パートナーズが運営するファンド。オリンパスは赤字体質の映像事業を切り離し、内視鏡カメラなど主力の医療分野への投資を加速させる。
事業売却後も一定期間はオリンパスのブランド名は残るという。
「一定期間はオリンパスのブランド名は残る」とのことだが、消滅する可能性もあるわけだね。フイルムカメラ時代に、オリンパスを使っていたこともあるので、寂しい限り。
オリンパスはいいカメラを作ってはきたが、キヤノン、ニコン、ソニーの3強には太刀打ちできなかった。
カメラ業界が特殊なのは、メーカーによってレンズのマウントフォーマットが違うため、カメラだけ、レンズだけという使い分けができないこと。マウントの違いによって、顧客を囲い込んでもいるわけだが、ユーザーの流動性が制限されるため、キヤノンユーザーは、ずっとキヤノンを使うことになる。
オリンパスが採用しているマイクロフォーサーズマウントは、メーカーの垣根を越えた共通フォーマットを目指したものではあるが、3強以外のメーカーしか参入していないために、結局、マイナーなフォーマットになってしまった。
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ミノルタはソニーに吸収されて、カメラとしてのミノルタのブランド名は消滅した。
オリンパスはどうなるのだろう?
カメラ事業を切り離したオリンパスは存続するわけだから、別会社となる新会社は混同をさけるために新しいブランド名を掲げることになりそう。
はたして、新生オリンパスのカメラは再生できるだろうか?