開業当初、トラブル続きだった副都心線。
その原因が機械的なトラブルよりも、人的なヒューマンエラーの方が多かったのは、乗務員の不慣れと認識の不徹底だったようだ。乗務員ですら混乱していたのだから、乗客はもっと混乱する。最近は大幅な遅れは発生していないようだが、遅れるときは副都心線が原因であることが多いように思う。
ローカルな話になってしまうが……
私は西武池袋線から池袋で乗り換え、JRを経由して恵比寿まで通勤している。副都心線は西武池袋線にも乗り入れているので、自宅の最寄り駅から渋谷まで乗り換えなしで行くことができる。
副都心線ができて、一番期待したことは、朝の池袋から恵比寿までの混雑が緩和されることだった。なにしろ、この区間の中でも池袋→新宿間は恐ろしくギュウ詰めの満員電車なのだ。それが緩和されれば……と期待した。
利用者数は予想以上に増えているようだ。
東京メトロ副都心線、開業1か月で苦情・要望2500件に(読売新聞) – Yahoo!ニュース
東京メトロ副都心線(和光市-渋谷)が開業して、14日で1か月。1日平均の乗客数は池袋-渋谷間で予想の15万人を上回る17万4000人と好調な一方、ダイヤの乱れが続き、乗客の苦情や要望は2500件に上っている。
しかし、埼京線の混雑は、期待したほど緩和されていない。
通勤定期が切り替わる猶予期間もあるだろうが、相変わらずのギュウ詰めで空いたという実感がない。かなりの人が副都心線に流れているはずではないのか? それとも、埼京線には恩恵がないのだろうか?
じゃ、同じ時間帯に副都心線に乗ってみよう。
というわけで、今朝、自宅の最寄り駅から渋谷まで直通する電車に乗った。
それでわかったこと……
めちゃ空いてる!(^_^;
練馬から座ることができて、地下に潜る。
遅れの原因となっている小竹向原で、乗客が乗り換えると、ますます空いた。1両の車内で、数席の空きがあった。
途中駅で多少の増減はあるものの、空席が1つ2つは必ずあるという、満員電車に比べればガラガラ状態だ。
地上を走る埼京線では、すし詰めだというのに!
私の勤める会社が10時出社という、ちょっと遅い時間だというのも関係しているだろうが、こんなにガラガラだったら副都心線で通勤したいくらいだ。
ただ、交通費は片道200円増しだ。
加えて、副都心線の渋谷駅から地上にあるJR渋谷駅までの乗り換え時間が長い。最深部を走っている副都心線から、地上に上がるまでの高低差があるためだ。
かかる時間的には大差がない。乗り換え案内の時間表示では、副都心線の方が16分多くかかる計算になっているが、池袋での西武線→JR埼京線への乗り換えのタイミング次第では5分~10分余計にかかってしまうため、実質的な差はあまりないといえる。
朝の混雑に辟易しているので、現状の副都心線の空き具合は魅力的だ。なにより、座っていけるのがいい。池袋からの埼京線で座ることなど不可能だからだ。
問題は割り増しの料金と、朝は副都心線で帰りはJRという組み合わせの定期が利用できないことだろう。