「SONYらしさはどこに?」の続き。
面白い記事があった。
さよならテレビ~目を覚ませ、家電ニッポン| nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
一方で、テレビへのこだわりを捨てた総合電機メーカーの業績は家電メーカーとは対照的です。2009年3月期に7873億円の赤字を計上した日立製作所はテレビの内製から撤退、2012年3月期には史上最高になる3471億円の最終黒字を計上するまでに業績を回復させました。
全文は有料会員でないと読めないが、お試し期間として登録して読んでみた。
私の前述の記事「SONYらしさはどこに?」は、この記事を読む前に書いたのだが、なんとまぁ、私が書いていたことと同じようなことが書かれていた(^_^)。
ま、考えることは一緒だということか。
深刻なのは、そのことをSONYを始めとした家電メーカーが気がついていないのか、自覚していないことだろう。
SONYはテレビから撤退する気はないそうで、今後もテレビ事業を重要なものと位置づけていくという。
それはそれで「意地」だろうから、その意気込みは買う。
だが、抜本的なテコ入れが必要なことは明白だ。
SONYのサイトを見てみると、テレビのラインナップがあまりに多すぎる(^^;)。
これじゃ、作るだけでも大変だし無駄も多いと思う。買う方だって、どれを買ったらいいのか迷ってしまう。
ずらずらと並べてみた。
低価格から 高機能(高価格)までそろえているわけだが、あまりに多すぎ。
「SONYのテレビ」としての「顔」はどれなんだ?……と言いたくなってしまう。
もちろん、フラッグシップ機がすべてをつぎ込んだ「顔」なんだろうが、その価格のものを買える人は少ないと思う。
種類は1つでいい。
HX920がSONYの技術を結集したものなら、それだけでいい。
基本機種としては1つだけにして、バリエーションとして画面サイズを大から小まで用意する。そうすれば「SONYのテレビはこれだ」といえる。
いろいろと機種をそろえることで、さまざまなニーズに応えよう……という八方美人的な作り方や売り方してきたわけだが、それは無駄も多いということ。その結果が値崩れになってしまっている。
製造する方だって、1機種だけであれば、もっとコストを下げられるはずだ。
Appleが機種を限定しているのは、オンリーワンの価値を出すとともに、コスト削減にもなっているからだ。そういうところは見習うべき。