年内にも五輪中止を発表か?

先日、IOCのバッハ会長が来日し、来年の開催を実現すると語っていた。
多くの人が、「ほんとにやれるのか?」と思ったはず。
新型コロナのワクチンはまだ完成していないし、収束の糸口さえ見つかっていない。
普通に考えれば「できるはずがない」となる。

しかし、裏では中止に向けた準備は進められているらしい。

コロナ禍で米国の後押しは期待薄 年内にも五輪中止方針を発表か (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

本間さんは、「IOCがすでに日本政府や大会組織委員会に『開催はもはや難しい』という旨を伝達している」とする情報を複数の関係者から入手したという。

「欧州を中心に感染が再拡大しているのに、中止を議題に挙げないというのは逆に不自然。あらゆる可能性を検討するのが、組織として当然でしょう。IOCはすでに『中止も視野』のボールを投げている状態で、あとは日本側がそれを認めるかどうかという段階です」

(中略)

「情報を得た10月21日の段階では、日本政府の発表は年明けまで引っ張り、1月ごろであろうと。選手の立場を考えれば、そのあたりがデッドラインでしょう」

星さんの見立ては、より早い時期だ。

「欧州も米国もクリスマスを文化的に重視することもあり、12月上旬には方針を決めないといけないという声が政府関係者から聞こえています。バッハ会長らが日本の様子を持ち帰り、欧州の反応なども聞きながら、11月下旬から12月上旬にかけて判断という動きになるのでは」

年内説と1月説の2通り。
意外と早い予想だね。
私は、ギリギリまで引き伸ばして3月頃を予想していた。

中止となれば、五輪関連の様々な準備も中止だから、無駄なお金を使わないためにも、早く決断した方がいい。
すでに投じられた資金は、大部分が無駄になる。
新築された国立競技場は、他の使い道があるものの、マイナー競技の施設などは、一度も使われずにお払い箱になるものもあるのだろう。
中止となれば、資金の回収ができないから、負債だけが残ることになる。

まさか、再延期なんていうことは言い出さないよね?
それは勘弁してほしいものだ。
オリンピック東京大会2020は、幻の大会で終わりにしてくれ。

東京大会が中止になると、2022年の冬期オリンピックの北京大会にも影響するとの報道もある。東京大会が中止になれば、IOCの興行収入もゼロになり、資金的余裕がなくなるからだ。スポンサーとの契約がどうなっているのか知らないが、金は先に出しているのだろうから、中止になれば損害賠償の訴訟だって起こりかねないのでは? NBCはやりそう。

前例として出されるスペイン風邪(1918〜1920年)では、収束に2年かかったという。この時代はワクチンや治療方法はなく、多くの死者を出しつつ、集団免疫ができるまで自然にまかせるしかなかった。

現在はワクチンができつつあり、治療法も確立しつつある。それで収束が早まればいいのだが、必ずしもそうとはいえない面もある。
ワクチンが完成した頃には、COVID-19は変異してワクチンがあまり効かないタイプになっているかもしれない。さらには、新たな感染症としてCOVID-21や超耐性菌が発生する可能性もある。

世界中の人々を集める巨大イベントである、オリンピックそのものを開催できない世界になるかも。
新型コロナの発生源となった中国で開催される、2022北京大会は敬遠されはしないか?
中国の政治的・軍事的な脅威も懸念される。
モスクワ五輪ボイコット(1980年)以来のボイコットも起こりえる。

前にも書いたが、オリンピックの意味と価値は変わってきているように思う。

諌山 裕

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