良くも悪くも、なにかと話題になるZOZOの新商法なのだが……。
足のサイズを計測してくれるというZOZOMAT。
着想は面白いと思うのだが、はたしてこれで靴が売れるだろうか?
ZOZOが足のサイズを計測する新技術 その利便性や精度、狙いとは? | WWD JAPAN.com
「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOは、足のサイズを計測する新技術“ZOZOMAT(ゾゾマット)”を発表した。“ZOZOMAT”のレイアウトを印刷したものと専用のアプリを使うことで、足を3D計測するサービスだ。現在特設ページで予約を受け付け中で、秋冬以降に順次無料で配布する。
(中略)
計測データはプライベートブランド(PB)「ゾゾ」でのシューズ製造ではなく、「ゾゾタウン」上でのシューズ購入のサポートのほか、ブランドや靴メーカーとの取り組みに活用していきたいという。
足を立体的に3Dデータにしてくれるのは、これまでなかった発想。
靴を買うときは、足のサイズ(長さ)と幅だけだからね。靴によっては、幅の表示はなく、長さだけの場合も少なくない。
しかし、ここからが問題。
靴のオーダーメイドなのかと思ったら、シューズ製造ではないという。
オーダーメイドするのではなく、既製品の靴の購入で使うのには無理があるのでは?
自分の足の3Dデータがあっても、靴の方の3Dデータがないのでは、適合するのかどうか確かめようがない。
前述したように、靴のサイズは長さと幅くらいしかスペック表示していないので、足先が窮屈とか、踵が浅いとか深いとか、甲の部分が窮屈とか、ソールが硬いとか、そういうのは実際に履いてみないとわからない。メーカーによって、ベースとしている足型が異なるためだ。
靴の3Dデータを、ZOZOが計測して用意するのだろうか?
その場合、外観の3Dデータではなく、足の入る内側の3Dデータが必要だ。素材の厚みによっては、外観の大きさより内側が小さくなるからだ。
メーカーに靴のデータを用意させるとなると、メーカー側の手間はどうなのだろう?
それって、ベースの足型を公開することでもあるので、メーカー側にとっては不都合なのでは?
類似品を作りやすくなってしまうのでは?
いろいろ疑問。
足の長さと幅を量るのなら、メジャーを使って測れば済む話で、それだけではなかなか足にあう靴を探せないのが、靴の通販の難点である。
せっかくの足の3Dデータなのだが、なんとなく宝の持ち腐れになりそうな気がするのだが?
このデータを有効活用できるのは、やはりオーダーメイドの靴ではないだろうか。