なんでもかんでもクレームをつけるのは問題だが、あえてそれを狙っているような演出が多いと感じるのがバラエティ番組ではないだろうか。
それを「炎上」と書き立てる週刊誌等のメディアも、煽ることで注目を集めようとしている。
なんだか、マッチポンプな関係だね。
『イッテQ!』オカリナ「シフォンケーキ潰し」に猛批判 繰り返されるバラエティ番組の「食べ物トラブル」 | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]
7月17日に放送された『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)での、おかずクラブ・オカリナのある“行動”が、波紋を呼んでいる。
(中略)
オカリナが、買ったシフォンケーキを食べる際に、いきなり上から「ぺしゃんこ」につぶしたのだ。さらに、折りたたむように握りつぶしていき、小さくなったケーキをひと口に放り込んだ。ケーキが柔らかいことを伝えるための演出でもあるのだろうが、あまりにマナーを無視した振る舞いに、ネット上では疑問視する声が多数、寄せられた。
(中略)
今回のオカリナさんのケースは、マナーもさることながら、『シフォンケーキを作った人の気持ちを考えろ』といった意見が多かったのが特徴的です。食事のシーンはスタッフと出演者が”現場の感覚”で作ってしまうことが多く、『悪乗り』『作った人の視点が欠けている』と指摘されても仕方ありません」
その問題のシーンのキャプチャ(YouTubeより)が以下。
記事がいうところの「ネット上では疑問視する声が多数」が、何人なのかの明示がない。数えていないのか、誤魔化しているのか、どちらかだろう。その人数が、10人なのか10000人なのかで、意味合いがまったく違ってくる。
おそらく記事を書いた人が見た批判件数は数十件程度だろう。批判コメントが多く集まるYahoo!ニュースのコメント欄を見ると、直接的に批判している人よりも、食全般のマナーに対する意見やクレームをつけすぎという意見の方が多かった。
「下品」ではあるが、テレビとはそういうものだという意見も散見された。
そもそもバラエティ番組は、「下品さ」をネタにしていることが多いのだから、下品な番組で下品なタレントが下品なことをしているだけだろう(^_^)b
注目を集めて、話題になってなんぼの世界だから、炎上は想定内だろうし、週刊誌もグルになって話題作りしているように思える。
ただ、私はこのシフォンケーキを買ってみようとは思わなかった。
取材を許可した店は、宣伝効果を期待してのことだと思うが、宣伝としての美味しそうな食べ方にはなっていない。これを真似して、みんなが潰して食べるのを面白がったりすると、作り手の店としては不愉快だろうね。
こういうのは、食べものに恵まれた日本だからできる演出とはいえる。
このシーンのあとに、ACジャパンの飢餓に苦しむ子供たちのCMを流すと、その対比で問題提起になったかもね。飢えた子供たちは、ポッチャリ体型になったりはしないのだよ。
そこまで狙うのなら、「あっぱれ」をあげたのに。