「どう猛な虎からヤマネコに変わった」とイタリアの医師

新型コロナ関連を連投。
感染爆発が悲惨だったイタリアの医師の発言。
ウイルスは弱毒化しているようだという。

「どう猛な虎からヤマネコに変わった」新型コロナウイルスはワクチンを待たずに消滅か イタリアの医師が証言

英国紙ザ・テレグラフ電子版6月20日の記事で、新型コロナウイルスが猛威を振るったイタリアで患者の治療に当たったサンマルティノ病院の感染症部門の医長マテオ・バセッティ教授にインタビューをして、見出しのような表現でウイルスが弱毒化しているという証言を得たというものだ。

「ウイルスは劇的に変異したというのが私の印象だ。3月から4月始めにかけての状況は今とは全く違った。緊急治療室に運ばれてくる患者の容態は極めて重く酸素吸入が必要で、肺炎を発症しているものも少なくなかった。それが今は、この4週間を見る限りでは、患者の症状は極めて軽症に変わった。呼吸器官内のウイルスによる負荷が軽減されたと考えられる。恐らくはウイルス自身の突然変異の結果と考えられるが、これはまだ疫学的に証明されたわけではない。

3月、4月頃のウイルスはどう猛な虎のような存在だったが、今はヤマネコみたいだ。最近は80歳、90歳の患者もベッドから身を起こして機器の助けなしに呼吸をしている。かつて高齢の患者は、2~3日で死亡していたのに」

ウイルスは世代交代を数時間で行うので、1日で数十世代、1週間で数百世代も変化する。それだけ変異のスピードが早いということ。
人間の感覚では、数週間しか経っていなくても、ウイルスの時計では数千年くらいが経過しているようなもの。1か月前のウイルスと現在のウイルスは別物なのだ。

最前線の医師が実感として感じているというのは、それほど外れていないと思われる。
それは「【新型コロナ】感染力を増したG系統は重症化しにくいらしい」の説を、補完する情報だともいえる。

そして、これは日本でも同様だと思われ、感染者数の記録は更新しているが、重症化は少ない。
陽性者をすべて入院させるのではなく、インフルエンザと同様の扱いで、自宅療養させる方向でいいのではないか。一部、そうしているようだが、入院治療が必要な人だけ入院させて、あとは自宅療養でいい。そうすれば病床不足がいくぶんかは緩和される。

ただ、自宅療養でおとなしく自宅にいる人ばかりではないので、なんらかのペナルティは必要かもしれない。そういう人こそ、接触確認アプリを入れさせ、陽性者登録を義務づければいいのでは?

感染者の接触通知アプリ、普及に苦戦? 陽性登録27人 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

20日夕までのダウンロード数は769万件で、陽性だと登録した利用者は27人だった。

……と、769万件中の陽性登録27人は、いくらなんでも陽性者数が少なすぎ。
わずか、0.00035%しかない。市中感染率が、そんなに低いわけがない。以前の抗体検査では0.1%だったが、それでも少なすぎるはずで、少なくとも4〜5%はあるのではないか。だとするなら、陽性登録者は、30万7600人くらいいても不思議はないことになる。

PCR検査数が増えたといいつつも、まだまだ少ないので、検査を受けられない人が多いのだと思う。それが陽性登録者がありえないほど少ない原因だろう。また、正直に登録する人が少ないことも考えられる。

いずれにしても、新型コロナは弱毒化の傾向にあるとはいえそうだ。
つまり、それほど恐れなくてもいいということだ。
もっと冷静になろう。

諌山 裕

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