今日も、メタバース関連。
なぜ連日なのかといえば、連日メタバース関連の記事が出てくるからだ(^^;)。それだけ関心度が高いともいえるが、批判的な論調が多いから注目されやすいのだろう。
テック業界の同業者からも批判されると、ますますメタバースの先行きは不透明だね。
「お粗末なテレビゲーム」Microsoftのフィル・スペンサーがメタバースに辛口意見 | ギズモード・ジャパン
テック業界からも株主からもメタバースを叩かれるザッカーバーグCEO。
Mirosoft(マイクロソフト)のゲーム担当上級副社長であるフィル・スペンサー氏が、Wall Street Journal紙が主催したテックイベント「WSJ Tech Live」に出演して、メタバースについて語りました。どうやらMicrosoftもメタバースには懐疑的な様子。
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「メタバースとは?」という質問(上の動画の1:13あたり)に、スペンサー氏は「お粗末なテレビゲーム」とピシャリ。一応、「こんなこと言うと怒られそうだけど…」と前置きはしつつも、彼自身はまったくメタバースに魅力を感じていないことは明らかです。「何年もテレビゲームについて考えてきて、エイリアンから世界を守れ、城を征服せよと3D世界に人を送り込んできたのに、会議室みたいな場所がメタバースなら、自分はあまりそこで時間を過ごしたくはないね」
「会議室みたいな場所がメタバースなら、自分はあまりそこで時間を過ごしたくはない」
そう、そこなんだよね。
メタバースで、アバターを使って、仕事をしたいのか?ってこと。メタバースは遊ぶ場所、言い換えればデジタル空間の遊園地だと思うんだよね。
会議をするのなら、現状のZoomを使ったオンライン会議で十分だ。その方が、アバターの仮面ではなく、リアルな相手の顔が見える。コミュニケーションで、顔は重要な情報だからね。
コロナ禍でテレワークが広がったが、アメリカではオフィスに回帰しはじめているというニュースがあった。テック業界は業績がやや落ち込みだして、テレワークの社員からレイオフしているともいわれる。
テレワークで可能な仕事というのは、見方を変えると外注(アウトソーシング)できる仕事でもある。社員にテレワークさせるより、アウトソーシングで外注費を安くした方がいいという話になる。それがレイオフされる一因だという。
そうした労働環境の変化があると、メタバースで仕事……というのは、フリーランスにはいいかもしれないが、会社内では不要になるかもね。社員がオフィスに出勤するのなら、じかに顔を合わせればいいわけだから。
メタバースがこれほど不評なのは、あまりにも未完成すぎるからだ。
作りかけの料理を客に出しているようなもので、パンはまだ粉の状態だし、サラダの材料はまだ畑から収穫していなし、肉は屠殺したばかりで血抜きをしている段階。
それでメニューには、完成形の写真が載っていて、
「美味しいディナーになりますよ」
といわれても、そんな状態のものをテーブルに出されて、食べる気はしない。
完成した料理を出してくれ。料理の過程を見たいわけじゃない。
そういう心情ではないだろうか。