電脳コイル
第二次仮想世界ブームだったメタバースは、とりあえず終焉しそうだ。
イメージだけが先走っていて、実現できていることがショボかったから、予想された結末ではあった。結局のところ、理想的なメタバースを実現するには、技術的に未熟だったということだ。
AIもそうだったが、何度かのブームを経て、ようやく現在のAIに辿り着いている。メタバースにもブレイクスルーが必要だろう。
ザッカーバーグ氏、メタバース関連予算の最大30%削減を計画-AI注力/Bloomberg
ソーシャルメディア大手の米メタ・プラットフォームズのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、かつて同社の将来と位置づけ、社名をフェイスブックから変更するきっかけにもなったメタバース構想へのリソースを大幅に削減する見通しだ。
(中略)
メタバース関連の部門は、VRヘッドセットやARグラスといった長期的なプロジェクトに取り組むリアリティー・ラボ部門の傘下にある。同部門は2021年初め以降、700億ドル超の損失を計上してきた。ザッカーバーグ氏は公の場や決算説明会でメタバースについて言及することをほとんどやめ、代わりにAIチャットボットなど生成AI製品の基盤となる大規模AIモデルの開発や、それらの体験により密接に関係するハードウェア、たとえばスマートグラス(眼鏡型端末)「Ray-Ban Meta(レイバン・メタ)」の開発に注力している。
没入型デバイスとしては、現在のようなごっついゴーグル型ではなく、『電脳コイル』(2007年)のメガネくらいにコンパクトになれば一気に普及するかもしれない。
こうした未来のイメージは50年くらい先に行ってるので、それに技術が追いつくには、やはり50年くらいかかる。
ようするには、メタバースはまだまだ未来の話だということ。
いずれ、第三次仮想世界ブームは来るだろう。
そのとき、技術的にどこまで進歩しているかだね。