10月1日……
本日からタバコは値上がり。
これを機に禁煙する人も多いと思う。
そんなタバコ関連の記事。
時事ドットコム:受動喫煙の死者、年間6800人=職場が半数超、禁煙化を-厚労省研究班
受動喫煙が原因の肺がんや心筋梗塞(こうそく)で年間約6800人が死亡しているとの推計値を、厚生労働省の研究班が28日、発表した。うち職場での受動喫煙が原因とみられるのは約3600人で、半数以上を占めた。
実数ではなく「推計」というのが、異論が出てきそうな数字。
どこまでをタバコの原因とするかによって、推計は違ってくる気がする。
ともあれ、大変な数字だ。
大変な数字といえば……
警察庁の交通事故発生状況(PDFファイル)によると、2009(平成21)年の交通事故死者数は4,914人(前年比。-241人、-4.7%)。交通事故発生件数も73万6,160件と5年連続して減少し、負傷者は約90万人。
こっちの数字は「実数」だ。
大変な数字だ。
禁煙と同様に、禁車もしなくてはいけない。
禁車すれば、この5000人近い人は、死なずに済んだのだ。
禁煙は大賛成。
私も禁煙を決意した。
ついでに、酒による死者の推計値も出して欲しい。
それもきっと、大変な数字なはずだ。
直接の関係はないが、気になる記事があった。
「CT被曝」大国ニッポン ~発がんリスクも最悪に (上) (選択) – Yahoo!ニュース
日本は世界でも突出した「CT(コンピュータ断層撮影)大国」だ。医療分野におけるCTの保有台数はここ数年、一万数千台を維持し、経済協力開発機構(OECD)の2009年調査によれば、人口百万人当たりの台数は92.6台で、二位のオーストラリア56.0台、三位米国の34.3台を凌駕する。広大な国土を持つ後者二カ国を考えれば、一層その異常さが際立つ。
そして、国民一人当たりの検査件数も世界一だ。これは、CTによる「放射線被曝大国」でもあることを意味している。CTの乱用・乱診により無用な医療費の増大を招くばかりか、健康への悪影響も危惧される「本末転倒」な事態が放置されている。◆横行する安易な使用
CTによる被曝が些細なものと考えるのは早計だ。昨年9月、米国で59歳の女性が、CT検査を受けて間もなく重い急性放射線障害を発症した。これをきっかけに全米で他にも378件ものCT過剰被曝事故が露呈した。この女性は、最初のCTで6グレイ(Gy)という、通常の頭部CTの百倍相当、脳腫瘍に対する放射線治療の一日(一回)分の照射線量を浴びていた。検査は、何回から何十回も同じ部位をスキャン(撮影)し続ける「灌流CT」と呼ばれるもので、日本でも使われている。
旧聞に属するが、04年、英国の医学誌「ランセット」に、診断用のエックス線被曝による日本人の発がんリスクが将来、世界で群を抜いて高くなると推定した論文が掲載され、国内の放射線関係者の間で論議を呼んだ。英オックスフォード大学の研究者によるこの論文は、その被曝源がCTであり、保有台数、検査回数ともに圧倒的に多い日本では、これを原因とするがん患者は、全がん患者の3.2%になり、1%台以下の各国をはるかに上回ると指摘した。
1990年代後半から普及したCTは、高画質が得られる代償として、単純エックス線撮影の100~500倍もの放射線被曝を余儀なくされる。しかし、がん放射線治療に比べ格段に低い線量だとして、軽視する医療関係者が多い。前述のランセット論文はそんな風潮に警鐘を鳴らしたといえる。しかし、CTを多用してやまない医療機関、医師たちは依然として多い。
CTによる発がんが「全がん患者の3.2%」あるのなら、喫煙・受動喫煙が原因とされるがんの3.2%も、これにあたる可能性がある。検査時にX線もしくはCT検査をするのが通例だろうからだ。
つまり、喫煙が原因だと思っていたがんが、じつは検査で悪化した……というケースだって考えられるわけだ。
だから、「推論」では不十分なのだ。
因果関係を特定しないとダメだ。
タバコに害が多いことは事実だ。
だが、本当の犯人、あるいは共犯がいることも突き止めないと、真実は見えてこない。
禁煙しよう。
車もやめよう。
禁酒もしよう。
CT検査もやめよう。
そうすれば、死なずにすむ人が、たくさんいることは事実。
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10年前の記事か。エビデンスが確立し、認められた今読むと
すごく恥ずかしい書き込みになってるね。このブログ?w
私は煙草の害を否定してはいないよ。
リスクの度合いからいえば、大気汚染や飲酒による健康被害の方が上だし、季節性インフルエンザによる関連死は年間で1万人に及ぶ。
喫煙関連死が飛び抜けて多いわけではないのだよ。
納得です。
便利なものは都合のいいようにしか捉えられないところに問題があるのかもしれません。
車社会に関してですが、テレビで「車がないと生活できない」という山間部に住む高齢者がいらっしゃいましたが、だからといって80代の方が運転するのはちょっと怖いものがあります。
飲酒⇒正常な判断ができない⇒危険
加齢⇒正常な機能が衰える⇒危険
極端な例ですがいわんとするところは同じではないでしょうか。今からでも免許取得の際に免許返納年齢を明記するべきだと私は思います。
コメントをどうも(^_^)。
CT検査を批判することが主眼ではないのです。
なんにでもリスクはあります。
リスク評価をするときに、一面的な視点からでは、なにがもっともリスクが大きいかを見逃す……ということを、皮肉を込めて書いています。
喫煙で年間6800人が死ぬから、タバコは諸悪の根源、喫煙者は社会のゴミ……みたいな言い方がされます。
では、交通事故で死ぬ5000人はどうなのでしょう?
車は必要だから、5000人の死者はしょうがないといえますか?
命の重さが、タバコ問題と交通事故問題で、あきらかに違いがあると思うのです。
それは、おかしな話です。
はじめて覘いたのですが気になったのでコメントさせてください。
たしかに米国のCT検査の事例は異常です。あってはならないことです。しかし、CT検査そのものを批判することは賛成できません。
喫煙、飲酒をしないというのとCT検査を受けないというのは別物です。
たしかにCT検査や他検査をやたら勧めてくる医師は考え物ですが、検査をしておかないと何かあったときに後で訴えられるという社会的背景が存在しています。
また、検査は必要だからするものです。
『頭が割れるように痛い』『咳が一ヶ月続いている』このような場合でもCT検査は被ばくするから受けないと言えますか。
何かの病気が疑わしく、検査で得られる情報が被ばくよりも有益であるときにしか検査をしませんし、するべきではないのです。