12日のA代表の対スイス戦には、久々に興奮した。
やはり、ゴールが入るのは気持ちいいものだ。それが4点も。相手も3点取ったわけだが、同じ1点差でも、1-0と4-3では、面白さがぜんぜん違う。
A代表は、海外組と国内組の融合もできてきたようで、これからがチームとしても成熟してくるのだろう。
同日夜には、五輪予選の対カタール戦。
こちらも勝ったが、1-0の辛勝。
勝つには勝ったが、いろいろと反町監督批判は出ているようだ。
反町日本首位でもチーム危機/五輪予選 – 北京五輪サッカーアジア最終予選 : nikkansports.com
引き分け以下なら五輪切符が遠のく正念場。サウジアラビアとの厳しい連戦で「勝ち点4」のノルマを達成した。「寿命が縮む思いというのは、このこと。最後まで戦い抜いたことを評価したい」。選手と交わす握手に、力が入った。
最終予選の前半3試合を終えて首位ターン。それでも、日本協会首脳陣の言葉は冷たかった。視察した川淵キャプテンは「勝ったことで良しとしよう」とだけコメント。試合後のVIPルームには「こんな試合で大丈夫か」という不満の声が噴出したという。川淵キャプテンだけでなく、五輪出場を不安視する関係者は多かった。
サッカー系のブログにコメントを書いたのだが、反町監督が損をしているのは、氏の自信のなさげな表情にある。
「背水の陣」などと揶揄されて、毎度毎度、悲壮感の漂う顔をしている。
監督なんだから、もっと堂々としていればいいのに……。
反町監督の自信のなさは、氏の次の言葉にも出ている。
「寿命の縮む思いをするというのはこういうことなのだと思う。」
正直な気持ちなのだろうが、指揮官がこういう発言をしてはだめだ。弱気であることを告白する必要はない。
その点、オシムはいつも強気だ。オシムだって、負ければ悔しいだろうし、PKでロッカールームに隠れてしまうのは、弱気の自分を見られたくないのだろうと思う。
監督は、たとえ不利な状況にあっても、自信を見せるべきだ。強がりでもいい。
指揮官が弱気になれば、選手も不安になり、戦う前から負けてしまう。
反町監督の戦う姿勢が見えない……ということでは、氏の服装も気になる。
ネクタイ姿でベンチにいるというのは、「戦う姿」ではないだろう。どこか、選手と一線を引いて、蚊帳の外にいるような印象がある。
どういう格好でもいいことになっているが、野球だったら監督もユニフォームで、選手と監督に一体感がある。オシムもジャージーを着て、スポーツをしているんだという意思表示があるから、選手も一体感があると思う。
コーチ陣はジャージなのに、ネクタイ姿の反町監督がチームの中で浮いているんだよね。
選手に変化を求めるなら、まず、監督自らがその姿勢を見せるべきではないかと思う。