水星

 個人的にとても興味のある惑星が「水星」だ。
 ジョン・ヴァーリィの「残像」が、大好きな作品の一つでもあるからだ。
 ちなみに、ヴァーリィこの作品からインスパイアされた短編SF小説「リルケの少女」は、ノベルエアーで発表している(^_^)。
 水星に関しては、わかっていることよりも、分からないことの方が多いようだ。もっとも、天文の分野では多くがそうなのだが……。
asahi.com:水星内部は「液体核」 米ロ観測チームが証拠 – 宇宙探査

 太陽に最も近い惑星の水星は、地球のように内部に液体の核がある可能性が極めて高いと、米国とロシアの観測チームが発表した。岩石や金属でできた「地球型」惑星では、水星と地球だけがいまも磁場をもつ。このため「液体核」などの共通点があると指摘されていたが、その「証拠」が初めて得られた。4日付の米科学誌サイエンスに論文が掲載される。

 観測チームは地上のレーダーを使って水星が反射する電波をとらえ、動きを詳しく調べた。その結果、水星の自転にわずかな「ゆらぎ」があることなどを確認。「核の少なくとも一部は溶けている」と結論づけた。液体核が存在する可能性は「95%」としている。

 地球では、液体核の対流が磁場を保つ働きをしているとされる。ただ、水星の重さは地球の5%ほどしかなく、なぜ内部が核を溶かすほど高温になるのか、どんな物質が溶けているのかなど、実態はわかっていない。今回の成果は、惑星形成や磁場が維持される仕組みを知る手がかりになる。

 ……ということで、謎がひとつ解けた。

 また、現在水星に向かっている探査機「メッセンジャー」は、2011年3月に水星の周回軌道に入る。
 そのメッセンジャーは、今年の6月に金星に接近して、加速のためのフライバイを行う。
 2008年1月には、水星に接近して水星を使った1回目のフライバイを行う予定だ。
 2011年には、新しい水星像が見えてくるのだろう。
 液体のコアがあるということは、地球のマントルのように地殻変動があるのかもね。とすると、活火山なんてのもあるのかもしれない。
 4年後が楽しみである。

諌山 裕

Recent Posts

「地球外知的生命体は宇宙で希少な存在」なのか?

 地球外知的生命体が存在するの…

2週間 ago

SHOGUN -将軍-|Disney+

 エミー賞を受賞して、大注目さ…

2か月 ago

光より速い素粒子「タキオン」は存在するか?

 SFのネタとしてよく登場する…

2か月 ago

2024/08/31のアメッシュ動画

 昨日(8月31日)、関東の天…

3か月 ago