新型コロナの感染者が増えていることで、またぞろ騒がしくなった。
何度も書いているが、「騒ぎすぎ」
欧米に比べて、2桁少ない数字なんだから、そこは安心してもいい。
感染規模は小さいことを自覚して、リスク評価をちゃんとした方がいい。

政府の分科会も、東京都のモニタリング会議も、国民を脅しすぎだ。

「急速な感染拡大の始まり」 東京都のモニタリング会議 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

感染者数が急増する中、評価の表現を「感染の再拡大に警戒が必要」から「感染が拡大しつつある」に変更。「急速な感染拡大の始まりと捉え、今後の深刻な状況を厳重に警戒する必要がある」と注意を呼びかけた。

(中略)

また、他の感染者との接触が確認できず感染経路が不明な人(1週間平均)は、前週の約91人から約137人となり、51・5%増加した。検査の陽性率も11日時点で5・0%と8月下旬以来の高水準となった。都医師会の猪口正孝副会長は「検査数は増加しているが、それ以上に陽性者が増加している」と述べた。

小池百合子知事は会議後、「外が寒くなり、暖房を入れておられるかと思うが、それでもこまめな換気をお願いいたします」と話し、手洗いやマスクの徹底を改めて呼びかけた。

とまぁ、こんな調子。

言い方で気になるのは、
「感染が拡大しているのは、国民が予防対策をちゃんとやっていないからだ」
というニュアンスで、対策の徹底を再三呼びかけていることだ。

感染拡大の責任が国民にあるかのような言い方。
これでは、責任転嫁ではないのか?

モニタリング会議の医師や専門家たちは、自分たちが責められるのが嫌で、国民の自覚が足りないことが原因だといいたいのか?

推奨されている、「手洗い、マスク、3密を避ける」は、かなり行き届いていると思われる。
ただし、満員電車のような例外もあるが、それについては誰も問題視していない。一番の盲点だと思うのだけどね。
マスクの着用を求めているのに、マスクならなんでもいいといういい加減さも問題だろう。十分な性能を満たしていないマスクは、飾りでしかない。

それでもなお、感染が拡大しているのは、原因が別にあるからだ。
専門家たちなら、そのことに気づかないわけがない。
というか、そう考えるのが科学的な考察だろう。
気づいていて、気づかないふりをしているとしか思えない。

新型コロナは”空気感染”との報告」で取り上げたように、まともな研究者は、すでにそのことに気づいて見解を出している。
原因は「空気感染」なのだ。

空気感染しているとすれば、現在の感染拡大の説明が、すっきりできる。
これまでの対策では、空気感染に対応していないのだから、防ぎようがない。
経路不明の感染者が増えているのも、空気感染で説明できる。空気感染は、呼気にもウイルスが含まれているため、電車に感染者と乗り合わせていれば、15分の乗車で感染できてしまうのだ。マスクは何の役にも立たない。

本気で感染拡大を抑制したいのであれば、空気感染を前提とした対策をしないと無理だろう。
手洗いを何十回やっても、マスクを二重や三重にしても、ソーシャルディスタンシングを3メートルとっていても、空気感染に対しては無駄だ。

そのことに早く気がつけよ。
根本的な取り組み方、意識を変えることが急務。

諌山 裕

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