コロナ予防に「目」も守って…と、今さら?

私のブログでは、コロナ騒動以前のインフルエンザについても、マスクだけでは予防効果はないことは、繰り返し書いてきた。
それでも感染予防を期待したいのなら、マスク+ゴーグル+手袋が必要だと。

今さら感がしなくもないが、予防には目を守ることも必要だという医師の発言。

神戸新聞NEXT|総合|コロナ予防に「目」も守って だて眼鏡も一定有効

新型コロナウイルスの予防策で、目の防護はあまり取り沙汰されない。新型コロナ患者に接する医療従事者はゴーグルやフェースガードをしているが、一般人が日常生活を営む上で予防は必要ないのだろうか。人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った世界初の網膜移植手術を執刀した神戸アイセンター病院(神戸市中央区)の栗本康夫院長は「感染者にくしゃみをされるなどして、しぶきが目に入り、感染する可能性はある」と話す。

栗本院長は「混んだ電車で通勤する際などは(視力矯正効果のない)だて眼鏡でも構わないので、目を守るものがあった方がいい」と勧める。ゴーグルの方が予防効果は高いが、眼鏡でも効果はあるという。

マスクは口と鼻を覆うが、目は露出している。飛沫を目に浴びれば、そこから体内にウイルスは侵入できる。
だから、目を防護するためのゴーグルが必要。

最強のウイルス感染対策装備とは
上記の記事を書いたのは、2020年2月6日なので、コロナ騒動の初期。
▼マスク+ゴーグル+手袋の3点装備の図を再掲する。

専門家といわれる人たちは、マスクの着用と手洗いをこまめにすることはいうものの、ゴーグルをしろとはいわなかった。
なぜ、目についてなにもいわないのか、不思議でしょうがなかった。

一般的なマスクに予防効果がないことは、すでに周知されているとは思う。マスクをすることの意味は、感染者が大きな飛沫を飛ばさないためだ。小さなマイクロ飛沫は、ペラのマスクでは防ぎきれないので、効果は限定的。

しかし、多くの人がマスクをしているのは、予防としてだろう。気休めでもいいからマスクをしたいのかもしれない。これには弊害もあって、みんながみんなマスクをしているため、感染者がしているマスクと区別がつかなくなってしまっている。本来の目的が失われ、周りに合わせるためにマスクをすることが目的化してしまった。

もし、多少でも予防効果を高めたいのなら、マスクだけでなく、ゴーグルと手袋もした方がいい。数%は予防効果が高まるかもしれない。
とはいえ、完全防御の医療従事者でも感染してしまうのだから、数%の予防効果では期待はあまりできない。それでも効果はゼロではないと思われる。リスクを1%でも下げたいなら、ゴーグルは有効だろう。

マスクをしていて、手洗いもしていて、3密も避けていて、それでも感染してしまった人がいる。感染経路がわからないという人たち。
そういう人は、「目」が盲点なのではないか?
ハイスピードカメラによる飛沫の実験映像などを見ると、霧吹きのように飛び散る飛沫を顔に浴びれば、顔全体に飛沫は付着し、目にも入る。しかし、目は無防備だから、侵入経路になりえるというわけだ。

心配性の人は、ゴーグルと手袋もした方がいいよ。

諌山 裕

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