画像を綺麗に拡大できるツール(その2)

画像を綺麗に拡大できるツール」の続き。

SmillaEnlarger
……と、比較するために、3つの画像拡大ツールを試用してみた。
それが……

Blow Up 2
PhotoZoom Pro 3
デモ版があったので、SmillaEnlargerとの効果の違いをサンプルで示すと以下のようになる。

オリジナル(148×148ピクセル)

テスト用オリジナル

これはうちの猫のグミだが、元画像をあえて小さくして、画素を荒くし、ジャギーが出るようにした。表示上は148px→350pxになっているので、約236%拡大。

SmillaEnlargerで500%拡大(表示上は47%縮小。クリックで原寸表示する)

SmillaEnlargerで500%拡大

Blow Up 2で500%拡大(表示上は47%縮小。クリックで原寸表示する)

Blow Up 2で500%拡大

PhotoZoom Pro 3で500%拡大(表示上は47%縮小。クリックで原寸表示する。デモ版なので透かしが入っている)

PhotoZoom Pro 3で500%拡大

画像をクリックすると、別窓で原寸表示するが、わかりにくいだろうから、部分をクローズアップすると……

オリジナル

オリジナル

SmillaEnlargerで500%拡大

SmillaEnlargerで500%拡大(部分)

Blow Up 2で500%拡大

Blow Up 2で500%拡大(部分)

PhotoZoom Pro 3で500%拡大

PhotoZoom Pro 3で500%拡大(部分)

……というような感じだ。
SmillaEnlargerの方が、PhotoZoom Pro 3やBlow Up 2よりも自然な感じで拡大されている。

一方、Blow Up 2はエッジを際立たせるためにやや誇張されている。
PhotoZoom Pro 3は両者の中間くらい。

オリジナルのドットの荒さで、境界線が曖昧になっているわけだが、Blow Up 2はドットの間を埋めるのに、必要以上につなげてしまっているようだ。
その点、SmillaEnlargerは曖昧さをうまく埋めている。

やや誇張したシャープさを求めるならBlow Up 2が適しているが、不自然さを誇張しない拡大ならSmillaEnlargerが適している。
また、ディテールがわりと再現できるのは、PhotoZoom Pro 3だ。PhotoZoom Pro 3は拡大方法にバリエーションがあり、被写体によって使い分けられる。

諌山 裕

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