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【サッカー】かすかな光明が見えたパラグアイ戦

昨日(2018/06/12)のテストマッチ、パラグアイ戦。
W杯前最後の練習試合だったが、サブ組主体の先発で、かすかな光明が見えた気がする。

スイス戦のベテラン主体の先発だったら、おそらくスイス戦と同じような展開になったと思われるが、メンツが変われば戦い方も変わる。
可能性としては、サブ組の方にこそある。

前々から書いていることではあるが、ブラジル大会に出場したベテラン勢は、結局のところあの頃の戦い方に回帰してしまう。本田が顕著なのだが、失敗したブラジル大会だったとはいえ、そこに至るまでのザックジャパンはかなりうまくいっていたことの成功体験がある。失敗したのはブラジル大会だけだった……という無念さはあるものの、うまくいっていた時期のイメージがつきまとっているのだと思う。

それは無理からぬことだ。
チームとしての熟成度は、間違いなくよかった。ただ、本大会ではチームの勢いのピークが過ぎていた。事前のコンディション調整に失敗したことも一因ではあるが、チームとしてのピークが前年のコンフェデで山を越えてしまった。コンフェデも敗退ではあったが、イタリア戦は負けはしたものの、戦い方としては素晴らしいものがあった。勝敗は紙一重だったのだ。
ザックジャパンは、このイタリア戦が絶頂期だった。おそらく、本田はこのときのいいイメージを、いまだに引きずっているのだと思われる。

現在のチームのキーマンは、柴崎だろう。
これも前々から書いていることだ。
そして、昨日の戦いで、本田、長谷部、長友、吉田、川島は、いなくても大丈夫というのが明確になった。わずかな可能性に期待するのなら、W杯初出場の選手たちにこそ、ミラクルは起こせる。
本田がいなかったことで「真ん中依存症」の悪癖も出なかった。

西野監督がどういう判断をするかはわからないが、コロンビア戦の先発は、パラグアイ戦の先発をベースにすべきだ。

正直なところ、期待値はかなり低かったのだが、昨日の試合を見る限り、パラグアイ戦の先発メンバーであれば可能性はかすかにあるかもしれない。

そう思う一方で、三戦全敗することで、日本サッカー界に危機感や教訓をもたらすのではないか?
安易な監督交代で勝ってしまうことは、間違った自信を植え付けることになるのではないか?
将来のためには、ロシア大会は負の遺産として残すことの方がいいのではないか?
……という気持ちもある。

とはいえ、やはり日本が勝つ試合を見たい。
だから、やっぱり応援する。

泣いても笑っても、来週、19日に戦いは始まる。
はたして……

諌山 裕

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