私が小中学校時代の給食は、「不味いもの」が普通だった。
2回の転校をしたので、3つの学校の給食を食べていたが、どこも不味かった。だから、給食は嫌いだったし、いい思い出はない。
最近の給食は、美味しくなったという話がある一方、相変わらず不味い給食もあるようだ。
食べ残されたブロッコリーにサラダ。これは、大磯町の町立中学校で今年7月に提供された給食の残りです。大磯町によりますと、去年1月から2つの町立中学校で給食が導入されましたが、「味が薄い」「おかずが冷たい」など、生徒から不評の声が相次ぎました。食べ残しの割合は平均26%で、多いときで55%に上ったということです。
給食費を払わない、あるいは払えない家庭事情があるといったニュースもあるので、給食が必要な子供もいるとは思う。
私が子どもの頃は、現在のようには栄養状態がよい時代ではなかったから、給食の役割はあったのだと思う。
ただ、不味かったけどね。不味いから残してしまうのだが、そうすると完食することを先生に強制されたりした。
今の時代だったら、それは虐待になるが、昔は好き嫌いは「悪」であり、みんなと同じように食べられないのは「協調性がない」とされていた。
ひどい時代だった。
現在、みんなと同じものを食べさせる給食は、必要なのだろうか?
食物アレルギーの子供も増えているから、同じメニューの給食を食べさせるのはリスクがある。そこは考慮しているのかもしれないが、メニューが1つしかないというのは時代錯誤な気がする。
おそらく、かなり安いコストで給食を作っているのだと思うが、育ち盛りの子供が食べ残すというのは、相当に不味いのだと思われる。食べなければ、午後は空腹になるだろうが、それでも食べたくないと思うくらい不味いわけだ。
食べなければ、必要な栄養やカロリーを摂れないことになり、身体の成長を阻害することにもなる。
これは虐待の一種なのではないか?
コンビニの弁当だって、そこそこ美味しい時代。
いっそのこと、学校でのコンビニ弁当の出張販売を頼んだ方がいいのでは?
問題はコスト。
給食費の全国平均は、月額4000円くらいだという。
1食が200円ほど。
さすがに、200円のコンビニ弁当はない。
逆に、200円の給食は、どれだけ安い食材を使っているのか?……と思ってしまう。
見た目も不味そうなんだよね。
これを見てると、不味い味がわかる気がする。
子供には同情するよ。
食育というのも教育の一環なのだから、手抜きをしちゃだめだろう。豚の餌じゃないんだから。
食事は栄養面だけでなく、美味しく、楽しく食べることに意味がある。不味いものを嫌々食べることは、身体的・精神的な苦痛をともなう。
それが教育として適切とは思えないね。